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6.王都

王都での生活が始まるお話です。

「王都が見えてきた。」

「あれが王都。」

 王都は外から見るとさすがに大きいいったいどれほどの人が住んでいるのか。


「2週間ぶりの王都かーカナちゃん元気かなー。」

 誰だカナちゃんって相変わらず盛ってるなこいつはって

おっぱいを凝視するなカナちゃんと比べてんのか。

 入場門をかるくスルーして王都に入るとそこは賑やかな街の喧騒が聞こえてきた。

「すごい賑やかな街ですね、人がいっぱい。」

「朝とかもっとすごいよ。」


 騎士団の拠点に入り馬車が止まった。

「ここが騎士団の拠点だ。ニール彼女を頼む私は上に報告してくる。」

「了解。」

「エレーヌさん中で休みましょう。」

「はい。」

 ホント馬車の旅は疲れた。



 宰相との会話


「それで魔女ではなくて少女だったと。」

「ええ森の奥でひとりで住んでました。」

「おまけに治療魔法が使えると。」

「はい戻る途中に重症の怪我人を治療してます、能力は高いと思われます。」

「なるほど、保護するべきだな。」

「そう思って騎士団所属を申し出たところ承諾しました。

 このまま第三騎士団で保護するのがよろしいかと。」

「そうだなまずはこのまま騎士団で保護しよう。

 無理に宮廷の奥で囲わなくても必要があれば治療を要請できる。」

「いきなり軟禁しては関係が悪化するかもしれません。

 部屋は城内の一室をあてましょう。

 騎士団の拠点に女性向けの部屋があればよかったんですが。」

「そうだな城内で彼女にちょっかいをだすやからがいるかもしれんが。」

「第一、第二騎士団にも協力をお願いしたい。」

「私から話しておこう、陛下にも許可をもらっておく。」

「ありがとうございます。」

「いや貴重な人材だ当然のことだ。良からぬ連中に渡してはならん。

 予算は別枠で認めよう。私の許可なしでの面会は追い返せ。

 許可が出たら陛下の許可が必要としよう。」

「それなら、貴族が来ても追い返せますね。」

「それで少女の人となりはどうだ?」

「そうですね、貴族の子女からは遠くかけ離れていますね。」

「まあ森にひとりで住むような娘だからな。」

「魔物も徘徊する森の奥です、たくましい少女です。

 たぶん魔物相手に戦ったことがあると思います。

 第三騎士団の遠征があればついていきたいと申しておりました。」

「わっはっはっそれほどか、おもしろい娘をつれてきたな。

 そうだな息抜きも必要だ、たまにはつれていくがいい。

 私も一度会ってみたいな。」

「できれば騎士団の敷地内に彼女の家を建てたほうがよろしいかと。

 ひとりなので小さめでいいので。」

「そうだなそれがいいすぐに手配しよう。ひと月もあればできるだろ。」

「ひと月であれば詰所の空き部屋でいいかもしれません。

 彼女の希望でどちらかにしましょう。」

「そうだな本人にまかせるか、快適さなら城なんだが安全とは言えん。

 大勢が出入りしているからな。」

「彼女はメイドが必要な貴族ではありません。」

「メイドを付けると軟禁されたように感じるか。」

「騎士団の敷地内では自由にやらせましょう。

 外出時は護衛をつけます。」

「そうしてくれ。」

「では行ってまいります。」



「許可がおりた。エレーヌ、君は正式に第三騎士団所属となった。」

「ありがとうございます。」

「そうはいっても騎士ではないから楽にして。」

「それから君の家をここの敷地内に建てることになった。

 ひと月くらいでできるだろう。」

「ほんとですか、家を、ありがとうございます。」

「それまでどうするかだが、城内の一室を借りるか

またはここの詰所の空き部屋を使うかどっちがいい?」

「うーん、どうしようか。」

「快適さなら城内だがあそこは貴族の子女がメイドとして大勢働いているし

貴族の当主も出入りしているからちょっかいをかけてくるかもしれない。」

「貴族をあしらうのはちょっと苦手です。」

「ならここの空き部屋をしばらく使った方が安全だ。」

「そうですねそうします。」

「よし、準備しよう。ニール空き部屋を片付けて使えるようにしてくれ。」

「了解。すぐできますよ。家具は寮からもってきます。

 お茶でも飲んで待っててください。」


「敷地内では自由にしていいが外出時は護衛を付けるから事前に言う事。

 食事は寮の食堂を利用できる、ここでの生活にお金はかからない。

 服や生活用品など必要なものはすべて負担するから遠慮しないでくれ。

 それと金額はまだ決まってないが給金もでる。」

「はい。」

「明日は制服を注文しにいこう、デザインはどんなのがいいかな?

 騎士と同じような感じで女性用にするか普通の仕事用にするか。」

「目立ちたくないので普通の仕事用でお願いします。

 それで私はここで何をすればいいですか?」

「そうだな、各地に出没する魔物や盗賊について分析してもらえるか。

 過去の事例を調べてどういう傾向があるか知りたい。

 急がなくていい、資料を調べたり団員に聞いてのんびりとやってみて。」

「はい、やってみます。」


 衣食住ただで給金もでるなんてずいぶんな好待遇だ。

 ホワイト企業に就職したようなものか。

 それだけ治療師とやらが希少な存在なら狙われて危ないのか。

 失敗したかな、へたに治療したおかげで身動きが取れなくなってしまった。

 だけど怪我人を見過ごしたら寝覚めが悪いから仕方なかった。

 悪人だったら平気で無視したのに。



 お茶を飲んでのんびりしていたらニールが顔を出した。


「用意できました。」

「ニールご苦労、案内してやれ。」

「了解。こっちです。」

「ここなんだが、どうかな?」

 案内された部屋は8畳位の広さでベッドにテーブルといす小さなタンスもある。

「大丈夫です、仮宿ならここで十分です。ありがとうございます。」

「もうすぐ夕食の時間だから案内するから荷物を置いたらさっきの部屋にきて。」

「はい。」


 食堂で夕食を済ませ部屋へ戻り荷物の整理と体を拭きベッドに入った。



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