4.イケメンとお買い物
騎士団の馬車に揺られて近くの街へ入り宿へ到着した。
「ニール宿へ手続きと彼女の部屋も確保しておいてくれ。」
「了解。」
「エレーヌ買い物へいこうか。」
「はい。」
俺はイケメン団長の案内で買い物へ向かった。
化けの皮がはがれないように言葉使いには気を付けよう。
それと女性らしく変なことをしないように意識しなければ。
かゆいからとお尻をポリポリはダメだせめてスリスリくらいにしよう。
それにしてもこのイケメンはおれが下着なしなのに気づいているのだろうか。
「まずはバッグかな?」
「そうですね。安物でいいのでお願いします。」
バッグは問題なく買えた、次は服だ。
「服はね新品はオーダーになるから中古品しか買えないんだ。」
「それで大丈夫です。」
中古のワンピースとポンチョを買ったこれで頭から隠せる。
ポンチョを着てみると体全体が隠れて安心感がある。
俺の防御力が上がった気がするが次が問題だ。
「えっとその、下着を・・・・。」
これは女性専門店になるので俺も初めてだ。
「ああ、それは女性用の店だね。」
何故にこのイケメンは堂々としているのか。
「ここじゃないかな。」
しかも店まで入ってくるし、入ったことあんのか。
「いらっしゃいませ。」
「えっと、下着を上下探してます。」
「はい、ありがとうございます。ではサイズを測りましょう。」
「お嬢さんスタイルいいですねうらやましい。」
うっイケメンの前でそういうのはやめろ。
「サイズだとこれですね。」
「2着下さい。」
「ありがとうございます。」
「それから、あの生理用品ってここで売ってます?」
「ございます。」
「それもください。」
ふーなんとか買えた。あとは日用品だけだな。
「あとはタオルとかの日用品ですね。」
「それならあそこかな?」
雑貨店に入ると日用品がいっぱい並んでいた。
イケメンと一緒のせいか店内の客がこちらをチラチラとみている。
さっさと買って帰ろう。
視線が痛いので急ぎ買って店を出た。
「君の買い物は早いね、普通の娘はもっと時間かけるのに。」
うっしまったそうだ普通の女は買い物に時間をかけるものだ。
こういうところがまだ女性になりきっていないようだ。
次からは気を付けよう。
「この街は噂のせいでちょっと苦手で・・・。」
「おまけに今はノーパンノーブラ・・・ごにょごにょ。」
「ああそうだね、でもみんな君の顔は知らないから大丈夫だよ。」
「ルーメル様、宿へ戻りましょう。」
「そうだね、宿へ戻って夕食にしよう。」
それにしても周りの視線が痛かった、その中でもイケメン団長は平然としていた。
さすが天然リア充はすごい、こういうところでモブを脱却していないと痛感する。
俺は外見が変わっても中身はモブのままのようだ。
宿についたので部屋で下着を着けたらなんとなく安心する。
ノーパンは卒業だ。馬車の中では見えてないかとひやひやしていた。
つまり男に体を見られることに抵抗がある。
体が女になったことで少しは女性よりの感性になっているのだろうか。
自分でもよくわからない、完全に女性化していれば周りの視線より
イケメンとのデートでドキドキしているはずだ。
夕食の後は部屋へ戻ってすぐに寝てしまった。
そして翌朝王都へ向けて旅立った。
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