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22.おとり作戦その後

盗賊相手にニールが無双するお話です。

 翌朝、盗賊の拠点探索に出かけた騎士達は一時間程で戻って来た。

 拠点にはテントがいくつかあって時々場所を移動していたようで、

そのせいで資料にあった逃走方向もバラバラで一貫性が無かったようだ。


「あれじゃ拠点は絞り込め無かったな。」

「今回の作戦が上手くいって良かったですね。」

「さて次行くよー。」

「そうだな、他にもこういうのがいそうだ。」


 残ってた騎士で野営の片付けは終わってたので直ぐに先へ出発した。

 しかし何事も無く次の街へ着いた。


「今日はこの街で一泊して次の街へ向かう。」

「はい。」


 盗賊団のひとつを壊滅させたので皆上機嫌だった。


「みんな今日は飲酒を許可しよう。だが明日も早いからな程々にしておけ。」


 翌朝出発したが一日目は特に何も無し野営することになった。。


「明日私は馬車の御者台へ座りましょうか?」

「おとりになるつもりか?」

「そもそもおとり作戦ですよ。」

「危険なんだが。」

「商品は傷つけないと思います。」

「来るのは盗賊だけとは限らない。」

「そこは騎士様が守って頂かないと、いざとなったら私も黙ってませんが。

 防具を装備して女冒険者風でいきます。」

「仕方ない許可しよう。」


 前回の暗殺未遂は厄介だった。

 メイドさんは毒の入ったお茶だとは知らずに持ってきてた。

 マップの赤い点に気づかなければ毒入りのお茶を飲んでいただろう。

 それに比べて外での直接攻撃は分かりやすい。

 この場合は護衛の騎士団がいる。


 翌日は先頭馬車の御者側に座りフードは外し風に髪がなびくに任せた。

 そして川沿いで休憩中に連中はやって来た。


「女だ、やっぱりいたぞ。」

「ついてるな若い女だ。」

「おい、荷物と女は置いていけ。」


「ニール様お待ちかねの人達が来ました。」

「歓迎しないとな。」

「エレーヌ、俺とニールに例のやつを頼む。」

「はい。」『フィジカルアップ』

「あれ、8人しかいない、ガッカリさせんなよ。」

「よし、みんな囲めー!」


 馬車に乗ってた騎士が一斉に飛び出し盗賊を囲む。


「頭-。」

「くそっ囲まれた。」


「ニール、やってみるか?」

「いいんですか? やります。」

「よーし、みんな手を出すなニールに任せろ。」


「なんだと、なめやがって。野郎どもやるぞ。」

「おー。」

「さーかかってきな、盗賊ども。」


 盗賊が切りかかるがニールは軽やかにかわしながら一太刀を入れる、次は刀を弾き斬る。

 余裕で次々と斬っていき残ったのは頭だけ。


「最後はお前だな。」


 残った頭は剣をもった手を切り落とし終わった。


「終わったー。しかし手応えないな、ホント。」

「くそっバケモンか。」


「ニール拘束だ。」

「了解。」

「エレーヌ、治療を頼む。」

「はい。」


「さーみんな後始末だ。」

「了解。」


「時間かかりそうですね。お茶を用意します。」


 今度の盗賊は移動の途中で拠点は無かったので休憩後先へ進むことになった。

 その後は特に何もなく王都へ帰還した。



「ニール様、盗賊団をふたつ潰したのは大成功ですよね。」

「そうだね、大成功だよ。いままで巡回遠征しても何もなく帰還するばかりだったから。」

「作戦の成功おめでとうございます。」

「僕の提案した作戦だよ、当然さ。」

「団長は?」

「城へ報告だね。」


 とりあえず私の『近くの人に頑張ってもらう作戦』は成功した。



 宰相と第三騎士団団長アレン・ルーメルとの会話。


「盗賊団をふたつ潰しました。」

「よくやった。」

「ニール提案の作戦がうまくいきました。今後も時々やっていきます。」

「そうしてくれ。」

「それでエレーヌは?」

「彼女の身体強化魔法ですが実戦でも有効であると確認できました。」

「それほどか。」

「ええ、ニールひとりで盗賊8人を軽々と退治してます。」

「それはまた、凄いな。」

「ニールは手応えがないと不満だったようですが。」

「つまり盗賊相手ならふたりで十分と。」

「他を考えずに戦闘だけならふたりかさんにんで十分です。」

「わかった。引き続き頼む。」

「はい。」



更新遅れました。ごめんなさい。

今後も更新は不定期になります。m(_ _)m

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