表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でもそれなりに  作者: shokundaz
第一章 旅立ち
2/30

第2話 ドキドキワクワクイベント



「ジャジャーン!ここが私の住んでる村!ホウマ村ですっ」


「おぉ〜パチパチ。ありがとうサクラ」


めっちゃ良い感じの村じゃん。広すぎず狭すぎず生活感はあるけど汚くはない。むしろ空気が新鮮にも感じる。

ただ…村の人達の視線が痛い。


「みんなの事は気にしないで。私から説明しとくから。よかったら今日は私の家に泊まって下さいね。」



なっ……いきなりお泊りイベントだとっ………!?しかも初対面の男だぞっ?ここまでくると天然なのか怪しくなってきたけど、性欲が怪しさに勝ってる!!


「ありがとう。今日は甘えさせてもらうよ。 」


ドキドキワクワクのお泊りイベント始まるぜっ!









「どうぞどうぞ〜」


「お邪魔しまーす!」


「村のみんなにはカズトの事説明しといたから。明日みんなに紹介するね」


「何から何までありがとう」


そんな事より女子の匂いしかせん!なんだこれ。あの独特の女子の部屋の匂いはどこの異世界でも共通ってことかよ!仙人も粋な世界に転生してくれやがったぜ。

ん?何か違和感が………


「サクラ、ご両親は出かけてるのか?」


「えっ、あっ、お父さんとお母さんはもういないの……」


「ご、ごめん!そうとは知らずに!ほんとごめん」


「いいの。気にしないでください。あっ、お風呂沸かしますね。ちょっと待ってて下さい」


地雷ふんじゃったよ。走って外出て行っちゃったよぉ!馬鹿か俺は!デリケートな質問は仲良くなってから!以後気をつけよう。

てかお風呂外なの?







「カズト〜。お風呂湧きましたよ!」


10分ぐらいしか経ってないけど、大丈夫?てかこの世界にもお風呂の概念あるのか。楽しみだぜ〜。

ちなみ俺はお風呂大好き人間。1人で入るのも友達と入るのも大好きだ。

待ってろお風呂!今行くぜ!!!





出ました!ドラム缶風呂!下には薪と炎。まぁ外出てったからそーかなとは思いましたけども!

ただドラム缶風呂入るの初めてだし!しかも思ってるより幅広めのドラム缶でテン上げだわまじで。

横にはシャワーもついてるし。さすがにシャンプーは………ないな。

ん?

でもなんかよく分からない葉っぱが積み重ねてあるなー。



「この風呂はサクラが沸かしてくれたのか?」


「そーですよ?」


「女の子なのにすげーな!感心しちゃうぜお兄さん」


「これくらい、魔法でちょちょいのちょいですっ」


「それは……チョチョイのジョイやで!!!!」


………………。



あれー?変な空気になっちゃったよ。

話題変えないとやばいやばい。

てか魔法って言ったよね?

やったぜ!!!魔法使いてぇ〜。やっぱ異世界の醍醐味だよな〜。


「サクラ。魔法の事、お風呂上がったら色々聞かせて欲しんだけど。いいかな?」


「もちろん。いいですよ!でも何でお風呂上がってからなんですか?今話しましょうよっ」


「何でって。そりゃ別々に風呂に……」



この時は俺は衝撃を受けた。

何と横を見たらサクラが脱ぎ始めていたのだ。



「あ、あのーサクラさん?何で脱いでんの????」


「何でって、一緒に入るからですよ?」


「いっ、一緒にぃ??」


変な声でちゃったよ。上ずりすぎだぜ俺ってば!!!ちょっとちょっとお泊りだけでもドキワクイベントなのにその前に超ド級イベント放り込んできやがったぜ!!

女子の裸とか彼女以外見たことないって!まぁそれを、見に行く為にタイに修学旅行に行こうって。まぁそれは置いとて。

いけるのか俺!理性保てるのか俺!大丈夫か俺!



「そっ、そうなんだぁ……まっ混浴と思って覚悟決めますか!」


「ふふっ。カズトは変な事言いますね。お風呂入るだけなのに覚悟って」



あらー、サクラさん全部脱いじゃったよ。てか胸でかっっ!着痩せするタイプってレベルじゃねーぞ!下は紳士の嗜みとしてぜってー見ねぇようにせねば。



「カズト〜。お湯加減完璧ですよ。早く入りましょう」


「男カズト!異世界初日で混浴風呂!いっきまーす!!」



ざっぱーん



うーむ。これは良き。お互いに森の方を見ながら温まる。気持ち良すぎて、やましい気持ちが薄れていっちゃうぜ。



「お湯加減最高だな!」


「ありがとうございますっ」


「ところで魔法ってどうやって使うんだ?」


「1番大切なのはイメージ力ですかね。頭の中でこうなれってイメージが強ければ強いほど魔法も強くなります。その代わり身体の中の魔力は減っていきますけど」


「イメージ力か〜。これは厨二心をくすぐってきやがるぜ」



イメージ力。これはすなわち妄想力とイコールになる。得意分野だぜっ!仙人も使えるって言うてたしちょっと使ってみよっかな〜



「ふははっ。我が右手に宿いし風の精霊よ!その力を示せ!」





その瞬間、俺の右手がわずかに光り風を放った。目の前の森の木が次々と切れて吹き飛んでいく。俺はすぐさま掌を閉じた。



「カッ、カズト今の魔法は何ですか!?木が次々とっ…」



ちょっと待ってちょっと待って。いや確かに木がぶっ飛ぶイメージしたけど、イメージ通り越しちゃってんじゃん!やばいよこの世界の魔法!



何故か2人ともハイテンションのままお風呂を上がった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ