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第一話「無名流」

VRゲーム、軋めく中。

「法を知らず、命の限りを知らず、自由に戦える場所を」その信念の末

夢を操るという独自のシステムによる、既存のフルダイブ式以上の深いリアリティで

電脳世界に合戦場を作り出した。

自由格闘オンラインゲーム「フリーダム・ファイター」

それは専用器具のリストバンド型という特異かつ小型な形状も相まって、

一つの風を生み出し、武術、術式、異能…何もかもが混じりあう、

信念道理の電脳の合戦場とかす。

そして、この物語は一年に一回行われる。

「フリーダム・ファイター」最大の大会の名、

そして、優勝者に一千万の現金と共に与えられる称号、

「ファイター・ザ・ファイター」を巡るファイター達の物語。


カラン…コロン、金属の何かが転がり、

音を鳴らし、砂埃漂い、

西部劇の雰囲気を漂わせるここは。

「フリーダム・ファイター」のシステムが

作り出し管理する、

夢の共通世界、その一部「フリーダム・タウン」が

フリーダム・ストリート二番街。そして、

物珍しくうろつく、黒髪の青年がいる。

彼の名前は「サキ」、

今日が初日のファイターだ。

彼がこの「フリーダム・ファイター」をやる理由は

三つ

一つは現代の合戦場、簡単に言えば、

現実の法に縛られず戦える、無法地帯だから。

もう一つはどうやってかは知らないが、

ここでは現実と同じく(・・・・・・)、気や魔術といった術式が使えるからだ。

(まあ、彼はあまり気功以外を知らないし、

使わないが)

あと一つは…

ダッダッダッダ、バーン ドカーン!!

突然の銃声や爆撃音

「銃声に爆発音… 一体なんだ。」

その言葉と共に音のする方向へと走る、サキ。

どうやら、語っている暇はなさそうだ。

彼が見たものは

この場所には少しいびつな廃工場と緑の自然、

そして、その前で対峙する大量の軍団と一人だった。

「ケッケケケェェェェ!!

二百対一は無理だったなぁぁぁ!!

ジィークゥゥ!!」

「チッチッチッ、

それぁ…どうかな!!」

そう、叫ぶ。二百人の集団の中で

どうやら、リーダー格の男と

指を振り、その叫びを否定する。

戦闘によるものか、ほんの少し薄汚れた見た目の

ジィークと呼ばれた、黒髪の(こくはつ)の青年。

「何だとぅぅぅぅ!!」「やっちまえぇぇぇぇ!!」

そう叫びながら、多種多様な凶器をジィークに向けて

あるものは振りかざし、またある者は刺さんとする。

ジィークの素早い とジャブ等の連撃。

「き、「消えたぁ!? 」ぐはぁぁ!!」

塵芥達は次々とやられていき、

「何やってやがっ、ごはぁぁぁ!!」

リーダー格の男もそう言い残し死にいった。

ジィークは叫ぶ。

「ふぅー、こいつらも倒したし、

もっと強い奴はいねぇのか!!」

パッッチィィィンンン!!

その言葉に合わせるかのように

何処からか指が鳴り響く。

「誰だっ」

(ほのお)のファイター サキ!!

「四百戦連勝」ジィーク」

俺と勝負だぁぁぁ!!!!」

「強い奴に飢えてたところだ!!

いいぜ、受けてやる!!」

『フリーダム・ファイト・フェルティヒ、ロース!』』 

その言葉と共に互いは前へと走り、

攻打を繰り広ろげあう。

ジィークが鋭い右ジャブをジィークが打つや、

サキは右手で流しながら、

勢いを利用して左手で掌底を打ち込む。

その返しに対し、

ジィークは右手を戻すと共に左腕で防ぐ。

そんな激しい攻防の中、

先に仕掛けたのはジィークだった。

伊達(だて)じゃねぇか、

だがなっっ…これでどうだッッ!!」

「早いストレートだが、その程度!!」

「さて、どうかな!!」

「ぐはぁぁ!!!

《ストレートの前により早く、

見えない程のスピードでもう一撃ストレートをっ》

「ダブルストレート…

ま、耐えるか、だがこれでどうだッッ!!」

「(眼には視えずとも気で肌で捉えれば)

・・そこだぁぁぁ!!」

「それは…どうかなっっ!!」

「なにっっ、ぐはぁぁ!!!

《理解していてもは、速い…》

だが・・気掌(きしょう)ぉぉぉ!!」

 

「なにぃぃ、ぐはぁぁぁ!!!!

《きっ、気を先程より勢いよく掌打(しょうだ)で放ちやがったのか!! 

しかし、この技といい、まさか!?》

サキといったな、お前の流派はまさか・・・」


「ああ、無名(むな)流だ」

「そうか…

無名(むな)流といえば前回の

「ファイター・ザ・ファイター」、

ナイト・ザ・ジャッジの》

だが!! 俺もそう簡単には負けんっっ!!」

「なら!! 俺も全身全霊、

そして今の全技術をもってぇぇぇぇ!!

お前をたおす!!!!」

連掌打(れんしょうだ)ぁぁぁぁぁ!!!!」


「連続ラッシュゥゥゥゥ!!!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


お前の勝ちだ…

「サキ」

ジィークはその言葉と共に倒れ込み、

力を振り絞り、サキに疑問を問いかける。

「最後に一つ聞きてぇ、お前の師はまさか…」

「ああ…ナイト・ザ・ジャッジ

白刀(しろとう) (さばき)は俺の師だ。」

「そうか、ありがとよ、又会おうや…」

「ああ…ジィーク」

会話の中でジィークは塵とかし、消え去った。


『2028年九月二十四日没

ジィークここに眠る』


闘い、塵と化した者に

サキは墓を作る事しか出来なかった。

「俺にはこんな墓を建てる事しか出来ねえが、

せめて安らかに眠れ、ジィーク。」

しかし、その墓は本人に蹴り上げられた。

「…て、生きとるわ!!」

「げぇ、生き返ったぁぁ!!」

「ファイトで死ぬか!!」










「ファイター・ザ・ファイター」予選開催まで、

現実時間で後、一週間、その間にサキとジィークは

二人で暫らく

「フリーダム・ファイター」で゛ファイト、

ファイト、ファイト

次回、第二話「決闘」

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