-孤高の王と獅鷲獣の孤独-
如何も今日は。不幸の数字、一三話目です。(そんな挨拶あるか。)
今回は・・・中々メジャーですよぉ。だって、獅子に、鷲ですよ。良いですか?獅子の躯にぃ、鷲の頭と翼ですよぉ!(くどい。)
然う、グリフォンさんです!皆の乗獣グリたんですよ!!噫、何て凛々しい御顔、逞しい翼、雄々しき風格!うん、ファンタジー!
おっと、一人で勝手に盛り上がってしまいました。此処いらで自己紹介おば。上半身と翼が鷲で、下半身が獅子となっております。鷲の部分は金、獅子は皓と言われ(例外で漆黔の子もいる然う、カッコイイ!)、もう何か王者の風格がある姿ですね。
宝を護る習性があり、知識と傲慢の象徴とも言われています。又主な御仕事は神々だとかの車を引く事。御馬さん的存在だったんですね。(親戚に下半身が馬のヒッポグリフもいるし)
そんな事でとっても今回は書き易い御話でした。一寸陳腐になり過ぎた気もするけれど・・・可愛いから良いや!
さて、そんなグリフォンですけれど、彼が一体誰の王なのか御存知ですか?
宝を懐きし獅鷲獣、只一頭でいる事に飽いだ獅鷲獣は、宝丈でなく、世を統べようと己が城を飛び立った
最初に降り立つは獣の国
我は獅子をも凌ぐ王の中の王
皆の者、我に平伏せ
王は此処にいる
獅鷲獣は高らかに啼いた
すると多くの獣が謁見しに集まった
獅鷲獣は誇らしくなった
しかし、皆が跪く中、一頭の子狐が嘲笑っているのが見えた
子狐、何故汝は我に敬意を示さないのか
子狐は口髭を捻って答えた
此処は獣の国である
此処は地を駆ける者の棲まう地である
だが汝には天を駆ける翼を有している
其は異形の証
汝は我等の王に非ず
だから汝に敬意を示さない、と
其を聞き、獣達は同意の雄叫びを上げた
斯くして獅鷲獣は獣の国を追われ、何処へともなく飛び去った
・・・・・
次に降り立つは鳥の国
我は鷲をも凌ぐ選ばれし我
皆の者、我に平伏せ
王は此処にいる
獅鷲獣は麗らかに叫んだ
すると多くの鳥が謁見しに集まった
獅鷲獣は誇らしくなった
しかし、皆が見える中、一羽の老梟が眠っているのが見えた
老梟、何故汝は我に敬意を示さないのか
老梟は嘴を僅かに開いて答えた
此処は鳥の国である
此処は天を駆ける者の棲まう旻である
だが汝には地を駆ける四肢を有している
其は異形の証
汝は我等の王に非ず
だから汝に敬意を示さない、と
其を聞き、鳥達は同意の囀りをした
斯くして獅鷲獣は鳥の国を追われ、何処へともなく飛び去った
・・・・・
最後に降り立つは異形の国
我は獅子と鷲を凌ぐ世を統べる我
皆の者、我に平伏せ
王は此処にいる
獅鷲獣は若らかに咆哮した
すると多くの異形が謁見しに集まった
獅鷲獣は誇らしくなった
しかし、皆が集う中、一匹の蝙蝠が飛び去って行くのが見えた
蝙蝠、何故汝は我に敬意を示さないのか
蝙蝠は幾らか羽搏き答えた
此処は異形の国である
此処はかの二国、獣の国と鳥の国を追われた者の棲まう国である
故に我等は己が姿を隠す闇を纏うのだ
だが汝の姿は余りにも神々しい
其は此の国で最も不似合いな物
汝は我等の王に非ず
だから汝に敬意を示さない、と
其を聞き、異形の者達は同意の囁きを漏らした
斯くして獅鷲獣は異形の国を追われ、何処へともなく飛び去った
もう行く当ては何処にもない
己を慕う民のいない王は独り慟哭した
-Fin-
御疲れ様です。ね、今回は簡単な話だったでしょう?奢れる者は何やらですよ。只書いていると只単に此の子、寂しがり屋だったんじゃ・・・と思って一寸同情したり・・・しなかったです。(酷い!)
可愛い子ではあるんですよ、御気に入りなんですよ。でも然う言う子って苛めたくなるじゃないですか。ゲームで言うとあれです。好きなモンスターとか、かっこいいのが出たら全力で殺しに行く感じです。もう其の返り血に染まって溺れたいみたいな奴です。・・・え、ならない?おっと此は失言。
次は、然うですね。先ヒッポグリフさんちらっと出たし、馬行きたいです馬。馬と言えば・・・さて、何の子が良いかなぁ、フフフ。
では、良い物語を、御機嫌よう。