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世界の果てから世界へ墜ちる  作者: タミフル
1/1

プロローグ

人生で小説初投稿です。

試験的な物なので、世界観が変わる可能性があります。

感想を頂けると幸いです。

「どうやったらこんな物創れるんだ」

 地球儀を眺めながら思ってもいない事を言う。

「確かにそんなに滑らかな球体、俺には作れないな」

 オルタが地球儀を弄りながら返事をする。

「そう言う意味じゃない。俺が言ってるのは発想の問題」

「発想?」

「常識的に考えて地面が球体なんてありえないだろ、地面は平らに決まってる」

「でも地面を球体にする魔術なら俺にも出来るぜ」

 オルタは得意気な表情で地球儀を回転させる。

「規模が違いすぎる。お前が造れるのは大きくて精々100マト位だろ、地球はもうひとつの世界でこの世界と同じ大きさ以上はある。それを模型にしたのが地球儀らしい」

「そんなのあるわけないだろ」

 オルタは更に速く地球儀を回転させる。

「こう言うの創る奴は頭がおかしいんだろうな」と思ってもいない事を言う。

 地球儀の留め具が揺るんできたのか球体が不安定になってきた。

「まあそんなの気にすることじゃない。問題はこれがどのくらいの金になるかだ」

 地球儀を回転させる速度がどんどん上がっていく。それ以上は止めろ、そう注意しようとしたその時、留め具が外れ、地球儀がバラバラになり床に落ちた。球体は派手な音をたてながらバラバラに割れた。これじゃあとても売り物にはならない。またか、とため息をつく

「これで16回目だぞ、一体何回壊せば気が済むんだ」

「こんな簡単に壊れたんじゃどうせ良い値段は付かなかったって」オルタに反省する気はない。

「その言い訳も16回目」

「そうだっけ?」

 いつもこうだ。町で【商品】を調達してくる度に最低一つはダメにする。そして毎回、どうせこの商品は売れなかった、といった言い訳を毎回口にする。本人はその事に全く気付いていないようだが。

「お前に土魔法の才能がなかったらとっくに辞めさせてるぞ」

「これからもよろしくな、アオイ」

オルタは無邪気な笑顔で言った。






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