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完全にNishiuraな一日

ーある日、ある平凡な高校に一人の少女が転入したー


ーだが、その少女が転入した次の日に極悪な事件に巻き込まれたー


 ───アタシの名前はカエデ。心に傷を負った女子高生。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪

アタシがつるんでる友達は援助交際をやってるミキ、学校にナイショで

キャバクラで働いてるユウカ。訳あって不良グループの一員になってるアキナ。

 友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。今日もミキとちょっとしたことで口喧嘩になった。

女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。

がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!

 「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこいキャッチを軽くあしらう。

「カノジョー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。

キャッチの男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。

 「すいません・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、

チラっとキャッチの男の顔を見た。

「・・!!」

 ・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを

駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」

男はホストだった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて!」ドラッグをきめた。

「ガッシ!ボカッ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)


ーそれは偶然か必然かー


その数時間前、この物語の主人公、N浦 太郎(仮名)はM高校にいた。

彼はそこの生徒である。


「あぁー、やっと休み時間かぁー」


大きなため息をつきながらN浦は呟く


「まぁまぁ、次が終われば昼休みじゃーん」


語尾に腹が立つ長音つけてN浦に話しかけるのは太郎の親友、浅井 康太(仮名)。

しつこい位語尾に長音を付けるので鍵垢で毎日愚痴を言っているのは内緒だ。


「浅井か…まじこのだるさどぉにかなんねぇかなぁ?」


にやけた顔でN浦は怠さを表現しながらどうにもならないようなことに文句を言う


「それより昨日のオカズなんだった?」


浅井がそう言っている間、N浦は転入生の少女、唐崎 楓を見つめていた


「N浦は唐崎 楓さんみたいな子が趣味なのかー」


またこいつ長音を語尾につけやがった。

そろそろ苛立ちを隠しきれなくなってきた太郎は、ふむふむと言いたげに頷いている浅井を見て


「そんなんじゃねーよ…楓さんがさっきの会話聞いてて赤面してたらオカズにしようと思ってただけさ…」


N浦はよくある青春漫画のように焦ったりせず、N浦のN浦を直立させながら冷静に応えた


「ふーん。N浦もそう思ってたのか…」


浅井はにこやかな笑みを崩し、真剣な面持ちで言う


「『も』ってことはお前も思ってたのか」


「うん。まぁ転入初日からシコリティ高いなって」


「確かにな…」


N浦はそう言うと時計を見る


休み時間が終わりそうだが、あえて教えない。


教師が来てやっと現状を理解した浅井がパニックになっているのを見、先ほどの苛立ちを発散する。


何気ない1日を何気なくこなす。


N浦はそれが普通だとは思っていなかった


自分の体質、いや、能力を考えればいつ狙われるかなどわかったもんじゃない。


4限の授業からN浦は解放され、グッと伸びをしていると、浅井はN浦のところに顔を青ざめて駆け寄ってきた


「どうした?浅井」


「大変だ…」

青白くなった顔で、浅井は周りに誰もいないことを確認する


「俺のお腹の中に爆弾(ゲリ)がある…いつ爆発するかはわからない…」


「そうか…校庭にも爆弾があるって噂だぞ…俺の能力の出番かな」


とN浦はいい、勢いよく立ち上がる。


N浦と浅井は誰もいない屋上に向かって駆け上がる。


「ひとつ聞いていいか!」


N浦は走りながら浅井に言う


「なんだ!」


浅井は体を動かすのが苦手な方だが、息切れの原因は尻に小さい茶色いシミが出来ている事のようだ。


「ウンコでちゃった?」


「ちょっとだけ!」


そして二人は屋上に着いた


「N浦!!急いで!!」


とても焦った様子の浅井を見て、


「ウェーイ↑wwwwwウェーーイ↑wwwwww」


と叫び、呼び出しのかかった消防士のように、ズボンを脱がせる


「オオオオオォォ!!!!」


そう叫びながら、何かを握るように手に力を込めていきみながら肛門括約筋の間を開けていく。


「ここまでデカイのは初めてだからなぁ」


浅井はそう独り言をつぶやくと、屋上の床にその練った物を叩きつける。


「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)


伊美学園の校舎が、謎の茶色い液体(半分固形物も混じっていた)に覆われた。

その直後、甚大な被害をもたらすはずだった爆音と共に、爆風が吹き荒れる。

N浦と浅井は飛ばされないように踏ん張りながら顔を両腕でかばう


「お前のゲリ凄くないかッ」


爆音の中、N浦は浅井に向かって叫ぶ。


「あぁ!こんだけ多いと脱水症状にならないか心配になってくるな!」


N浦も爆音の中叫ぶ。

だが、言葉とは裏腹に、笑っていた


爆音は鳴り止み、爆風も来なくなり、N浦と浅井は教室に戻る


「昼休みもう終わりじゃね?」


N浦は不満げに、だが楽しそうに言う


「そうだね。」


浅井はどこか遠くを見ているようだった


ー???ー


「やってくれるじゃないの~」


また語尾に長音を付ける奴が来たよ。

呆れるN浦をよそに妖艶な男の声が物音一つしないその部屋に響く


「まぁ『selector』を殺すのはそんなに甘くはないわよねぇ…楽しいわぁもっと私を楽しませなさい!!愛しい愛しいN浦…龍之…じゃない太郎…」


男の艶かしい声が、また響き渡っていた


N浦と浅井は下痢を無事出し切り、教室に戻ろうとした。

だが、二人は違和感に気付く


「なんでだ…」


N浦は歩いていた足を止め、そう呟いた


「確かに変だね…」


浅井もその違和感に気付き、足を止める


「なぜ、誰も騒いでいない!校舎がウンコまみれなんだぞ!!」


N浦はつい、大声を出してしまっていた

そこら変にいた生徒の目線がN浦の方を一瞬みたが、全員すぐに目をそらしていた


「それは僕が記憶の操作をしたんだよ」


N浦はビクッ!と体を震わせた。

後ろには伊美学園の制服ではない制服を着た少女が立っていた。

N浦は完全に臨戦態勢だ。


「へへ…お嬢ちゃん幾つ…?ボクっ子…?ボクっ子なの…?」


先程叫んでしまったのを反省したのか、相手に聞こえるには十分な声で、欲望を露わにする


「ひぃっ!お廻りさん助けて!」


少女は甲高い悲鳴を上げて、その場から立ち去った

N浦はぼーっと突っ立っていた


「N浦!」


浅井がN浦の名前を呼ぶとN浦はハッと反応した


「な、なに?」


「このままじゃ警察沙汰だぞ…」


「あ、あぁ多分そうだろう、国家権力は強いな…」


N浦は、プールで盗撮がバレて補導された事を思い出す


「次に会えるのはいつになるだろうね」


「18歳未満だから懲役は免れるだろう…」


N浦は右拳に力を込める


「だけど撮るしかないんだ…ロリのオカズを手に入れるためには…」


「そうだね…」


そんな話をしていると、N浦たちの教室から楓が飛び出してきた

浅井は違和感を感じ取り、楓の腕を掴む


「ハッハッハ…どこへ行こうというのだね?」


「ヒィッ!な、なんで…何でなんですか?なぜみなさんはさっきの事件を知らないんですか?」


楓は動揺していた。

そしてそれと同時に、N浦も驚いていた

その理由は、この子にだけ、あのゲリの記憶が残っていることがわかったからだった。


「君は記憶があるのかい?」


突如現れたイケボで語り掛けるO西は驚いていなかった


「あ、あります…けど(やだ///この人格好良い///)」


楓はなぜそんなことを聞かれたかわからないという顔をしていた


「やっぱりそうか…」


O西は納得したように言う


「三分間だけ待ってやる、命乞いをしろ」


浅井はO西たちがなにを話しているかわからなかったため、ずっと黙っていた。

だがこのままだと用意していたネタが無駄になりそうだったため、口を開いた。


「時間だ!!答えを聞こう!!」


「それはね…やっぱやめよう」


N浦は躊躇った。

馬鹿正直にバルス!と言って面白いのか、何よりこいつと一緒にされるのが嫌というのがN浦を止めた。

浅井は空気を読めなかった


「 あ~がぁ~!!あ~あ~目がぁ~目がぁ~!!!…ウッ…」


スル―されても己の役に徹する浅井に突如現れたK田の絞め技が決まる!

うげっ!

短い悲鳴を上げたN浦はそのまま意識を失った


「すまんな、浅井」


「WRRRYYYYYYYYY!!!」


なんたる生命力!!浅井は復活していた!


「楓さんも心配しなくて大丈夫だと思いますよ」


流石に空気を呼んだ浅井は少し楓のことを気にしていた


「ヒィッ…」


しかし、楓は走り去っていった

そもそも、浅井が無理やり引き止めていた


「で、あの子はなんなんだよ」


N浦は当然気になっていたであろうそのことを切り出す


「まだ確定したわけじゃないんだけど…あの子はきっと『請負人』だよ」


「なんだよそれ。俺知らないんだけど…」


「N浦はこの話された時聞いてなかったからね〜」


また語尾伸ばしやがった。


「まぁいいだろ。それで、『請負人』って誰だよ」


「『請負人』っていうのはね…まぁまずイノチルってわかるでshow!?」


「まぁそりゃぁな」


N浦は突然浅井がラップ調で話はじめたことに微妙にイラついていた


「イノチㇽの候補生はLSDをキメて頭がパラッパーなんだYO!」


「そ、そう…なのか?」


N浦はかなり驚いていた


「YES!新興宗教『井上チルドレン』は不幸を全部信者で別ちあうという思想…そういうことから、全ての不幸を請け負うという意味を込めて、あの宗教の信者を『請負人』というんだZE!(出典;アンサイクロペディア)」


N浦は納得する。だがそれと同時に疑問が湧き上がる


「まぁ、わかったけどよ。だとするとあいつが記憶操作を受けなかった意味がわかんないんだけど。」


「ググれカ…」


そこまで浅井が言ったところで、後ろから謎の男か近寄ってきた…

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