龍葵「え?俺また寝るの?!・・・・スー、スー」作者「リュウキ は ねむりに ついた」
進まないよ。進まない。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
・・・・・・? 話してる・・・・? 誰が・・・?。
ああ、たっく、うるせぇな・・・・。眠れせてくれよ・・・。
「五月蝿い」 あっ・・・・思わず口に・・・・、
「こいつ・・・!看病している人に向かって・・!!」
聞いてたんだ。・・・・?・・・・誰だ?
「お、お兄ちゃん!そんなこと言っちゃ駄目!」
・・・・・あれ?・・・この声、俺が助けた子か?良かった無事だったか・・・良かった。
「良かった~、目が覚めて。私お姉ちゃん呼んで来る。」
たったったった、とあの女の子の足音が聞こえた。呼びに行ってくれたらしい。済まないなぁ。
「・・・・・・・・・」
女の子の兄が無言で俺をガン見している・・・・・・・ええっと、な、なんて言えばいいんだ?てか何を言えば・・・・・?
「おい」
おお!喋った!
「何?」
「有難うな、妹を助けてくれて。」
・・・・・・・・・いいお兄さんだなぁ。
「こっちこそ、助けてくれてありがとう?」
「あ?何故だ?」
何故って・・・・
「此処まで運んで、看病してくれたんだろ?」
「それは妹に言ってやれ。」
え?
「何故?」
「お前をここまで運んで、付きっきりで看病したのはあいつだ。」
そっか・・・・・。
「それでも、有難う。・・・・・ええっと・・・?」
名前・・・・。
「ああ、そう言えば言ってなかったな、俺は柴 大助だ。お前は?」
「迅村 龍葵だ。宜しく。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
え?ちょっ・・・・・
「何で無言になるんだ?」
「いや・・・俺よりかガキなのにしっかりしてるな・・・・と。」
ああ・・・そう言われるか・・・・・。五歳児みたいな体だもんな・・・・・悲しくなってきた。
いや・・・聞きたいことが沢山あるんだった!
「なあ、今何年だ?」
「・・・・・安政二年だが。・・・何でそんな事聞くんだ?」
「いや・・・深い意味はない。」
あ・・・安静?いやいや違うだろ・・・年聞いたんだぞ・・年・・・もしかして・・・安政?元号か?
・・・・・・・・・・・・・夢じゃないいいいいいいいいいい!!!おおいいいい!夢オチを所望するぜ・・・・!
・・・・・・そんなことにはならないんだろうな。
「大丈夫か?顔が真っ青だぞ。」
そりゃそうだろ。
「そうだな・・・もう一回寝るよ。」
「お、おう・・・。」
どうするかなあ~。寝て考えよう。
龍葵はこの五秒程で眠りについた。
もう・・・分からないでござる。
年とか曖昧。ペリー殿、ペリー殿、何年に来たでござるか?