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第1話:殺人鬼現る

夜中、全身血まみれの少女が、一人行くあてもなくさまよっていた。

彼女の名は、奥村 真理絵。史上最強最悪の殺人鬼だ。

が、それを知る者は誰一人いない。

「殺しは楽しい。愉快だ。」

真理絵はそう呟やくと、目にも留まらぬ速さで、その場から消え失せた。

翌朝、新聞に大きく、バラバラ遺体発見、と書かれているのを、真理絵は読んでいた。

「出てるわ!私の活躍が!」

彼女は叫んだ。

「お前、また殺したのかよ?」

唐突に、台所で朝食を作っていた男が、真理絵に言った。

男の名は、黒崎 新一。真理絵の彼氏・・・ではなく、シモベだ。

「お前?

私を呼ぶ時は、真理絵様、だろ?」

真理絵は新一に、今にも殺す様な態度で言った。

「す、すみません、真理絵様。」

新一は謝った。

が、これで許す真理絵では無かった。

真理絵は新聞を畳むと、すっくと立ち上がり、新一のいる台所に入った。

そして、真理絵は新一の首に腕を巻いた。

「何度間違えれば気が済む!?」

新一は恐怖と焦りに襲われた。

「今度『お前』とでも言ってみろ。その時は、お前の首を砕く。」

真理絵は言い放った。

「気を付けます、真理絵様。」

「誓うか?」

「誓います。」

それを聞いた真理絵は、新一を解放した。

「じゃ、あたしはちょっと外出するわ。」

「また殺しですか?」

「そうよ。

今日は、小嶋とか言うウザイ奴を殺すわ。」

「小嶋さんを!?」

「あら?何か文句でも?」

「ちょっと、ね。彼女、殺され・・・ぐっ!?」

突然、新一の背中に激痛が走った。

「お前も死にたいか?」

真理絵は、今にも殺しそうな雰囲気で言った。

新一は脅えながらこう言い返す。

「俺を殺せば、巧い飯が食えないですよ?」

「貴様の代わりはいくらでもいる。

だが、私は貴様を殺す訳にはいかない。後継ぎがいなくなるからな。」

「後、継ぎ?」

「いや、何でもない。」

そう言うと、真理絵は去っていった。

その頃、小嶋と呼ばれる女性は、真理絵に呼び出しを喰らい、とある空き地で待っていた。

「(奥村さん、話があるって言ってたけど、何なんなだろう?)」

そんな事を思っていると、いきなり何者かに首を絞められた。

「(だ、誰!?)」

「さよなら。」

何者かはそう言った。

「(そ、その声、真理絵ちゃん!?)」

そう思った瞬間、小嶋の首の骨が、バキバキッと音を立てて砕けた。

同時に、小嶋は脱力し、息絶えた。

「愉快だわ!こんなに楽しいのは、そう簡単に味わえるものじゃないわ!」

真理絵は叫んだ。

その後、真理絵は小嶋を切り刻み、バラバラにして、人目に付きやすい所に捨て、自宅へと帰った。




切り刻むとは・・・。

「お前も切り刻んでやろうか?」

え!?



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