喰らう者と喰われる者
初のボス戦!書くのむずいんで早く終わってほしい感あるけど頑張ったのでよろしくお願いします!小鬼王の討伐スタート〜!
現在 ルナルス平原
「ささっと片付けますかぁ」
「ゴァ?」
片手で忘れ去られた風軍を発動。10体ほど生成して小鬼達に攻撃をさせる。
「ゴルァ?!」
「肉喰ラウ断骨刀」
刀で迫り来るゴブリンを3体ほど断ち切る。噴き出した鮮血に俺の魔力を込めて操る。
「穿ち抜け鮮血ノ貫槍」
思ったほど強く無いな。集団戦云々の前に個々の力が弱すぎて関係無い。時々弓を放ってくる奴もいるけど精度が無さすぎて止まってても当たらないし。
「はぁ…拍子抜けだッ?!」
「ウゴォォォ!!」
ドゴンッ!
突然現れた小鬼王に殴られて後退する。咄嗟に防御したけど骨いかれたぞ?忘れ去られた風軍もついでに7体くらいやられてるし。てかなんでいるんだよ!
「赫ノ花園&黎ノ花園」
体力を奪う赤薔薇と身体機能を下げるデバフをかける黒薔薇で小鬼王を拘束する。純粋な拘束だけなら上位互換の技もあるけど本命は環境作りだから問題無い。
「グワァンッ!」
「ガチか…」
ブオンッ
ロードは配下のゴブリンを投げてきて俺に攻撃を仕掛けてくる。仲間意識とか無いんですかねッ!
「鮮血ノ貫槍!」
「無駄ダ!」
ロードは鮮血の槍を喰らった。比喩でもなんでのなく本当に食べたのだ。スキルのよるものだろうが普通魔法を食うか?まぁ魔力だけの風魔法とかと違って血液魔法は実体あるから食えんこともないか…
「喋るんかよ…てか普通に魔法食うなし」
「我ワ王ダ、喋ルコトナド簡単ダ」
喋っている最中に鑑定眼でロードのステータスを確認する。何事も情報大事だからな。
種族 小鬼王
レベル 89
スキル 体術A 魔術D 風魔法E 鉄壁B 怪力A 疾風B 統率B 高速治癒B 物理耐性B 魔喰らいA 大食いA 残虐A
固有スキル 一族の王 悪食
擬神の権能 構築
加護 擬神の加護
称号 神に使えし王
「擬神の加護って…」
こいつ神と接触してんのか?でも擬神ってのは気になるけどともかく実質固有スキル3つ持ち…本来ならSランク案件だぞ?帰ったらルドルフに文句言ってやろう。
「まずは下処理からだ」
「喰ラウゾッ!」
ボコボコッ
俺はゴブリンの死骸に惨メナ肉塊を発動。一瞬にしてゴブリンだった物は形を変えて俺の手駒となったわけだ、見た目は良くないが即興にしては中々の強さだろう。
「行け、食っていいぞ」
「コンナモノ!」
ロードが惨メナ肉塊喰らい尽くすまでそう時間は掛からないだろう、Bランク程度の強さを持った肉塊では手も足も出ないからだ。
「邪魔ダ!」
「ふむ…近接戦闘じゃ武が悪いか」
「何ヲ言ッテイル!」
近接戦闘に持ち込まれると勝機は無いだろう、ならば遠距離で攻めるか?だが生憎俺も遠距離打点をあまり持っていない…
「はっ!泥試合確定じゃねぇか!」
「行ケ我ガ僕ヨ!」
弾幕のつもりか?だがこのくらいなら1秒足らずに殲滅できる。
「鮮血ノ弾丸」
「風刃オォォォ!」
「ここにきて魔法…」
俺は風刃で片腕が細切れになった。不死性で再生を開始してるがFランク魔法の威力じゃ無いだろ?!擬神の加護のおかげか?本来小鬼族は魔力が少なく魔法の威力低いはずだろッ!
ギィィィンッ!
「どこからナタ出したんだよ?!」
「コレガ我ノ力ァ!」
嘘だな。おそらく加護スキルの構築でゴブリンの骨から作ったんだろ、やっぱ仲間意識とか無いのかよ。
「喰ラウ生キ蔓!」
「邪魔ダナッ!喰ラッテヤル!」
蔓でロードを拘束。即座に接近して肉喰ラウ断骨刀で片腕を切り落とす。追撃与えたいがそろそろ拘束から解放されるロードに近づいたままなのは危険か。
「衝撃波ッ」
衝撃波の力で後退する。追撃は遠距離攻撃じゃないと危険だな。やっぱ近距離の威力バカほど高いし…一瞬斬り合っただけで腕が痺れた。
「スゥ…ウォォォォ!!!」
「ッ?!何だこの咆哮…デバフか?!」
「喰ラウ!我ノ糧トナレ!」
移動速度低下&防御力低下&怯えの効果付きか…怯えは行動制限系のデバフ!向かってきてるロードの斬撃を避けるのは厳しいだろう。
「なら受けるまでだ!」
「断チ切ル!」
ザシュンッ!
「なんてね」
俺は左腕を断ち切らせて回避、その後にロードの顔面に衝撃波を混ぜた打撃を食らわせる。不死性と狂ッタ神経の合わせ技を使えば身体を犠牲にするなんて容易い。
ピタ
「ナッ?!」
ロードの腹に手を当て肉喰ラウ断骨刀を発動。手から生成された刃はロードの体を穿ち抜く。体の中で枝分かれした刃もあるから再生は不可能だろう。
バタンッ
俺はその場に倒れ込んだ。体力の限界を迎えたからだ、不死性での再生を待てばすぐ動けるようになるし待機かな。
「マ、ダダ!」
「はは、その状況で動くか?普通」
まだ動くのかゴブリンロード!満身創痍の体でどこまで抗えるのか?!次回もお楽しみに