新たな住居
リファが呼び出したのはなんなのか?それに少女の姿も明らかに!あまり前書きに書くことが無い!
今は説明を一通り聞いて部屋に案内された状況だ。まぁ朝昼晩飯はついてくるから金を払わなくても問題ないってのと代金が1日銅貨10枚らしい。
コンコンッ
「お客さ〜ん!」
部屋の扉を開けて少女を部屋の中に入れる。この子の名前はラミア・トーナだ。短い金色の髪と元気な性格が特徴だ。歳は10だったかな?
「洗濯物があれば預かりますよ!洗いますので!」
「洗濯物か…じゃあこれをお願い」
ハンカチとローブを渡す。ラミアは満面の笑みで洗濯物を持っていった。それほど仕事が楽しいのだろうか?まぁ仕事熱心なのは良いことだ。
「まだ話し合いには時間あるよな…仮眠するか?」
俺は体を癒すために"深い"眠りにつく。
現在 冒険者ギルド
「遅れましたぁ!」
「はぁ…遅いですよ?クリムさん」
リファに怒られてしまった…まさかあんなに自分が疲れていたとは知らなかった。今度から気をつけないとな、下手したら首が飛ぶ。
「それで話し合いっていうのは…」
「私に変装しましたよね?あれってどこまで再現されてるのかなって…」
リファは赤面して顔を手で覆っていて、体も恥ずかしいのか捩っている。
「見た部分までだから顔と体つきくらいかな」
「その…胸とかって」
「膨らみは再現してるけど実際には何もないって感じでだよ、ほら」
俺は血濡レタ肉仮面を使ってリファの体を再現する。服がそのままだから違和感あるけど問題ないだろう。
「おぉ!私だ」
「満足?」
「…私の顔でクリムさんの声で話さないでください」
そう言われても…まぁ黒魔法で声調節くらいはやっとくか。女声は疲れるんだけど…
「あ、あ〜これで良い?」
「おぉ私の声!」
ペタペタ
リファは俺の体の至る所を触ってくる。自分の体とほぼ同じなんだから触る必要あるのか?まぁ別に不快なわけじゃないし放っとくか
「明らかに体細くなりましたけどどうしてるんです?」
「ギルド長から俺の種族のことは聞いてるって認識でいいんだよな?」
「はい!それが?」
「体の一部を切り取って吸収してるんだよ、不死性があるからすぐ回復できるけどね」
ボコボコッ
俺は細かった腕を再生して元の俺の腕に戻す。リファはその姿を「うわぁ〜」って感じで見つめている。そんな目で見るほどキモいか?
「もう良いので早く体戻してください」
「あ、はい」
「じゃあもうお話終わりなので帰っていいですよ」
「え、もう?」
「はい!私の体で何か…そのよからぬ事をしないかってだけなので…」
…流石にね?俺そんなことする人間じゃないし。あ、混血だから半分だけ人間か、ならしても問題はない…
「何か考えてるでしょ」
「バレたか」
「まぁ良いです、早く寝て良いですよ〜!冒険者は人手不足ですし早く寝て早くクエスト達成してください」
次の日 冒険者ギルドクエストボード前
色々なクエストがあるな…討伐に採取。まぁやるなら討伐だよな…まだFランクだし良いクエストは無いけどやっぱこれか!
「これお願いします」
「小鬼族の討伐ですね」
ゴブリン。スタンダードなモンスターの1体だ。多少の知能はあり集団戦を得意としている種族だ。集団戦に慣れていない冒険者が何人も死人が出ているので初心者殺しの異名もついている。
「今の俺が初心者殺しに負けるのか勝負だ」
手を握りしめてゴブリンがいる平原に歩き出す。
冒険者ギルド ギルドカウンター
クリムがルナラス平原に行ってから5分後。ルドルフから放送で職員に命令が伝わる。
「えぇ〜クエストの1つに誤りがありました。ゴブリン討伐のクエストに小鬼王の出現が確認されました。ランクをEからAランクに変更をお願いします」
リファの顔が青ざめる。理由はもちろんクリムが5分前にクエストを受けてしまったからだ。
クリムはゴブリンロードに勝てるのか?初のちゃんとした戦闘回なのでお楽しみに!ちなみにゴブリンロードのステータスも何も考えてないので結構追い詰められてますw