下準備
混血とは何なのか、主人公はどう成り上がっていくのか…あと言うことがないんだけど?すぐ失踪するかもだけどコメントしてくれれば再開するので何となくで見といてください
ここは王都セイクリッド。世界でも絶景と言われる巨大なお城があったり高ランクの冒険者も有数保持していたりの大国だ。街中は夜も明るく住民の明るい声が聞こえてくる。まさに夢のような国だ。
「ま、俺には関係のない話か」
空に手を向けながら俺はそう呟いた。ここは王都セイクリッドの城下町の一角だ。朝も暗く謎の薄緑色の煙が舞い上がり民衆の咳や絶望する声が聞こえてくる。まさに地獄のような場所だ。セイクリッドは大都市なだけに差別も酷い。特に俺のような混血は駆除対象だしな。
バタンッ
隣にいたやつがその場に倒れて血を吐く。こいつも流行病にかかってぶっ倒れたのだろう、こちらに手を伸ばして助けを求めようとしているが俺に助ける気はない。メリットなんて無いし当然のことだ。
「た…助け…ッ!」
「さて、そろそろ働きますかぁ」
スタスタ
助けを懇願してきたやつを踏みつけて進む。あいつに構ってたら仕事に遅れちまうからな。
◇数時間前◇
「依頼だ」
その辺の路地に座り込んでいた俺にある男が依頼が書かれた紙を渡してくる。その仕事内容は王都の冒険者を束ねるギルド長の暗殺だった。
「こんな危険度の高い仕事やるわけ…」
「大金貨100枚出そう」
「ッ!?」
この世界の硬貨は銅貨、銀貨、金貨、大金貨の4種類だ。それぞれ100枚あればワンランク上の硬貨1枚と交換可能だ。大金貨100枚あれば小さな国なら買える程度だぞ?!こいつどれほどの金持ちだよ…
「…本当にか?」
「あぁ前払いで大金貨10枚渡そう」
「毎度あり!」
貰ったコインを握りしめて言う。こんなに貰えるなら久しぶりに張り切っちゃうだろうが!
◇現在 冒険者ギルド◇
フードを深く被り偵察をする。見るからな強そうな冒険者は数人か。これなら何かあってもすぐに逃げられそうだな。まぁまだ朝だからってのもあるかもしれないがな。
ドンッ
「あ?何だお前」
「…は?」
いきなりぶつかってきたのはそっちだろうが…チッ、酔っ払いの冒険者ほど厄介なやつはいないな。
「俺はなぁ〜!Cランク冒険者だぞぉ?お前なんかが俺に楯突くなんてぇ〜!」
「…」
マジうざいな。酔っ払いが!これ殴っていいよな?でも暗殺の前に問題起こすのは良く無いよな…く…ここは耐えろ耐えろ…
「おい話聞いてんのかよッ!」
キィィィン
酔っ払い冒険者が剣を抜き、俺に剣先を向けてくる。周りにいる奴らは「おいこれやばくね?」とか言ってるが周りに人がいるのは好都合だ…
「承認になる人がいれば殴っても問題ないよなぁ?!」
「あ?何言って…」
バギィ
「こはっ!」
「あぁ〜スッキリした」
俺は酔っ払いの腹を思いっきり殴った。なんかバキッて音が聞こえたけど関係ない。先に仕掛けてきたのはそっちだしな。
「俺は悪くないからな〜?こいつが先に仕掛けてきた、だよな?」
威嚇するような視線で周りにいた奴らを脅すとブンブンと首を縦に振っている。
「早いとこ退散するか」
あんまり長いして目立ってると勘付かれるかもしれないからな。
冒険者ギルド2階 ギルド長室
チャポンッ
ティーカップに注がれた紅茶に砂糖を一粒入れる。紅茶は高級品で部屋に紅茶の優雅な匂いが漂っている。
「面白そうな人が来ましたね」
片目を紅く光らせながら紅茶を一口飲む。紅くなっているのはスキルか何かだろうが薄暗い部屋の中で紅蓮に光る眼はどこが不気味で神秘的だ。
「さて、仕事でもしますかね」
椅子から立ち上がり書類に向かって歩き出す。
最後に登場したギルド長のスキルは何なのか?!次回であきらかになるかわからないけどお楽しみに!生暖かい眼で見守っててください!