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ディスカバースぺクタルズ・リ・チェンジ  作者: 新河千歳、吉田十考
1/1

#1 過去








ある夏の日の事だ......。いつも通りに何も無い古びた廃墟の家の前を散歩していた俺と海外で生まれた父親は、話していた---。妖精が戦争をやめさせたという素敵な話を。

『妖精が本当に戦争をやめさせたの?』

半信半疑で俺は、そう言ったが、おじさんは、軽く何がを隠すように笑顔で答えた。

おじさんが言うにはその昔、世界は謎の組織と戦士達で対立していたという......。妖精は、それぞれ好きなように別離してそれぞれの方で全力を出したというみたいだ---。おじさんがまた呟く。

『妖精--とはまだ定かになっていないが、幻影なのは確かだろう。いつか、見てみるといい。そして、戦士達と勝ち上がれ......。』ところが、その時だった。おじさんを目標としているかのように大きな全てを焼き尽くすほどの爆弾が宇治を飲み込んだ---。気がつけば...建物も真っ黒焦げになっていて、おじさんも消えてしまっていた。死者は、数え切れないほどで阪神大地震よりも多い死者数に増えてしまった......。おじさんは、いつも俺を励ましてくれていた---。


おじさんがこの世から消えてしまってからの俺は、中学校に通うことにした。蔭山(かげやま)中学校の夜道(やとう)(れん)だ。勉強にも集中出来ず記念すべきオール1を取るほどの馬鹿にまで成長してしまったのだ......。オマケに運動神経もダメな生徒会員になってしまったんだ。友達も出来やしなかった。テストも成績もいつもダメでしかなかったから......。そんな俺を新たに励ました人が草薙先生だ。草薙先生は、数学と体育と社会の先生でいつも優しい因数分解の問題...それは、定期テストまでもサービスしてくれていた。体育もジャージ姿と黒髪で相変わらずサポートしてくれていた。特に俺の大嫌いな跳び箱は...。それにドッチボールでも投げ方のコツを教えてくれたり、社会でも意味の深い歴史人物のアレコレを教えてくれた......。誰も友達もいなかった--。

しかし、同じ生徒会員の月舘悠斗(つきだてゆうと)が運動会目前となる日の昼休みに俺の前にやってきた。

『よっ!』そいつは、どことなくいきなり隠れてたから飛び出しました〜かのように飛び出て来たのであった。

『--君...そのバッチは、生徒会員?』

生徒会員は、金色のバッジを必ずつけているのが義務なんだ。無くしても3Dプリンターで補ったりする人もいる。それが笑っちゃうんだけどね......。

『で、俺に話しかけてくるってなんの用?』『ごめんね、挨拶が遅れました!生徒会員の月舘悠斗です!よろしくな!』

『俺は蓮...よろしく。』

その時だ。お昼ご飯の始まるチャイムが鳴り響いた。悠斗は、蓮の右手を掴んで連れ込み始める。

『え?ちょっと...』

蓮は、それを止めようとする。

『どこ行くのさ?』

『今日は、運動会準備でどこでも食べていいんでしょ?尚更、屋上とかどう?』

『いいね!...』

良かった.....。悠斗か。思いの(ほか)になってしまうが、仲良くなれそうだ。ガラッと2人で裏表1つだけ取っ手のある屋上の扉を開けた。

そうすると大空が広がっていた。

『せっかくの出会いなんだ。ここで食べようよ!ここなら見晴らしも効果も抜群さ!』

『そうだな!』

2人は、屋上にある2脚のネイビーブルーの椅子を屋上の倉庫から取り出してお弁当を食べる。2人は、両方黒い2段ベッド...ではなく2段弁当を取り出した。

『おおっ!!?』『同じ色だねー。いいね!』『あぁ、そうだな!』

2人でソーセージやウィンナーを分け合って食べる。

『美味しいね!蓮の焼きそば美味しいよ!』

『お前のスパゲティも美味しいよ!悠斗!』

蓮は、ついに友達というものを作ることが改めて出来たのだ。かけがえのないものが。2人がお弁当を食べ終えて昼休みもいよいよ大詰め。教室に戻ろうとした...。

蓮が、悠斗に教室について聞き出す。

『あれ?クラスは?』

『同じだよ?3ー1。僕ら、中学1年生でしょ?』

『そうか...じゃあ、改めてよろしくな!悠斗!』

『うん!』

その時だった。空が急に闇と生まれ変わったようにさっきまでの青空が紫色の空に代わり黒い闇のゲートがいきなり現れたのであった。

『なんだ?あのゲートは...!!?』

蓮がそう言う。

悠斗は、驚きを隠せなかった。

『かっけェェェェ!』

悠斗は、関心するが、蓮は、それに対してツッコミを入れる。

『どこが!!?』

しかし、平凡にツッコミを入れている場合では無い。とにかく、逃げようと俺たちは、屋上から3階への踊り場のドアを開けようとしたが...さっきとは違って鍵が開かない--。なんでだ?そして、向こうの闇が俺たちに問いかけてきた。まるで生きているかのように---。

『貴様が蓮か......』

『蓮!!』

悠斗は、止めようとしたが謎の力に押されてしまいドアの前にぶつけられた。しかし、何も無かったかのように蓮を見守る。

『そうだ......!』

『私は、貴様の闇だ...。私がシェイド様の手に加われば一網打尽だ。...さらには、お前は、この前から一歩も外してみろ...。体が焼き付いてしまうぞ--。』

『何!!?』『嘘だろ!!?...こんなことってただの現代世界で何が...!!?』

再び闇が喋り出す。

『この世界は、もうすぐ魔戦争によってどっちにしろ消滅する。』

『......そんなことさせない!!』

まるでスクリーンかのような闇夜の空に一筋の光が現れた。彼女は、とても小さく妖精のようだった。

『誰だ!!?貴様ァァァァァァ!』

そして、早くも希望は絶たれた。その小さな光は、どことなく消えてしまったのだ。

そこから、次の日...悠斗は、原因不明の良くわかんねーウイルスにかかってしまい、出席停止に......。なんでだよ...何があったんだよ....ゆうと。それに増してその他の2人の先生も...なんと、校長先生も次の日から姿を消してしまったという......。さらに生徒は、悠斗だけでなく全校生徒288人中130人が一気に姿を消したという.....。奇妙でシリアスな俺たちの魔戦争の反乱を掛けた戦いが今始まる!!

『......タスケテ...レン...クン』

TO BE CONTINUED




青ペン 千歳です。

第1話 いかがでしたでしょうか?

新たにリメイクとして制作した

ディスカバースぺクタルズ・リ・チェンジをどうぞ、お楽しみください。


蓮達の旅をこれからも書いていこうと思います。

次回 #2序章


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