「熱い戦いの後、トドメを刺される」
ノリで書きました。反省はしていません。
「なんで、なんで、そんな所に行っちまったんだよ……俺たち、ずっと一緒にやってくって約束……したじゃないか……」
「……お前にはわからないだろうさ、才能のあるお前にはな。俺は、もう嫌なんだ。お前を後ろから追いかけるのは。同じところにいたら、お前との距離は開いていくばかりだ。だから俺は……」
「そんな……俺、お前と戦うなんて……」
「無理?だって?そんな甘っちょろいこと、まさか言わないよな……?この世界は実力が全てだ。本気のお前に勝ってこそ、価値があるんだ。俺の為にも精々本気を出すんだな」
「くっ……じゃあ、俺が勝ったら、戻ってきてくれるか……?」
「ふっ。いいだろう。今までの俺と同じだと思うなよ」
そんな会話がこの戦いの裏で繰り広げられていた。
男はマウンドに立つ。ボールをぎゅっと握りしめて。
男は打席に立つ。バットをぎゅっと握りしめて。
いざ尋常に……勝負!
男は大きく振りかぶりボールを投げた。そのボールを捉えた男は、バットを振るう!
見事なフライが打ち上がった。
そのフライが投手の膝に直撃!跳ね返ったボールを他の選手がとる。
バッターアウト!試合終了!