デキスギ結成(後)
お「八重の機嫌も直ったことだしミーティングしましょう。」
け「八つ当たりでケツを蹴られたのにおおらかだな。」
お「まあまあ。文化祭に出るのにバンド名を決めたいと思います。」
や「アイデアが有りそう。言ってみ。」
お「スイートメモリーズ。どーよ。」
や「松田聖子。」
け「スイートティアーズに掛けてるのか?よく八重の前で言えるな。蹴られるぞ?」
お「地味に仕返しがしてやりたくて。」
や「別に気にしないからいいぞ。」
お「そう言われるとツマラないわね。」
け「いや、あんた等が良くても学校中がドン引くから。」
お「むう、後はノーアイデアだわ。八重へのイヤミしか考えなかった。」
け「お頭・・・。慣れねー事するから・・・。」
お「よし、少し真面目に考えよう。」
け「いや、もう申し込んだから。」
お「は?バンド名は?」
け「委員長バンド デキスギ。」
お「は?」
け「委員長バンド デキスギ。」
や「あははは。」
け「リーダーはホナミな。」
や「あははは。」
お「あははじゃ無いよ!あんた達二人いて私がリーダーって空気読めない人みたいじゃない。」
け「いや、大丈夫。みんな漫才トリオと思ってくれるから。」
お「そうかもだけど!尤もだけど!スゲーよく分かるけど!それはそれで嫌‼︎」
補足:
県立湘渶(しょうえい)高等学校
八重達の学校。公立では県3番目位の進学校。八重は実は勉強ができる。
そもそも八重はスイートティアーズの関係から浜港女子に行くつもりだったので公立はちょっとチャレンジで無理目の湘渶を受験した。
本番の出来が相当良かった様で合格してしまい学費が安い、通学が近い、合格して嬉しい。などから湘渶に入学したのだが浜港で八重が入学してくるのを待っていた冬子の怒りを買い(冬子も当初は八重が湘渶に合格したことを喜んでいたが学校が違った事からバンド練習に遅刻する、来ない、そもそも八重は勉強は出来るがかなり自己中。と我慢も限界に達したらしい。)ティアーズをクビになる。