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SISTER  作者: 公魚多ゲシ
2/15

コトコ登場

て「紹介します。学園のアイドル、全校生徒の妹、九重琴音ちゃんです。」


け「これが “可愛すぎるコトコちゃん” か。」


て「どーよ?」


や「テリーのノリが変。」


け「で?その琴音ちゃんが何故此処に?」


て「可愛いから連れてきた。」


こ「そんなハルヒみたいな事言われましても。」


て「ハルヒ?」


や「ハルヒ?」


け「そう言うラノベがあるのよ。」


て「ラノベ?」


や「ラノベ?」


け「や、まあ。で、実際のところ何なんすか?」


て「自慢しようと思って連れてきた。可愛いだろ。」


け「本当にそれだけですか。いや、噂に違わず可愛すぎるっすけど?」


て「珍しく軽音部室に行ってみたらギター持って居たから。」


け「それって冬子先輩トコの入部希望者では?私達トラブルに巻き込まれるパターンでは?」


て「冬子の目の前で連れて来たから大丈夫。」


け「いやいや、私達それでハブられてイジメられるんすよ?」


こ「あのう?この人たちは?」


て「私の今のバンドメンバー。」


こ「本当にスイートティアーズ辞めたんですか?」


て「うん。」


や「” ティアーズのテリー “」

 「のファン。」


こ「そうですよ。去年の学園祭で見て憧れたんです。」


て「あはは、あれ、ティアーズでの最後の演奏。」


け「実は私も見た。可愛いガールポップバンドにガチのブルースギタリストが火を噴くようなプレイでメンバー、ドン引きだった。」


て「あははは、あれ、八重の所為。」


や「?」

 「ギター、中身なに?」


こ「え?これです。」


け「ボロいな。」


や「メロディメーカー。」


て「おお、ジョーン・ジェットのメロディメーカーな。」


け「良い物なの?」


や「安物。でも本物。今買うと高価い。」


こ「分かるんですか。友達にもお姉ちゃんにもボロい、汚いって言われるんですけど。」


て「いいなー。弾いてみたいなー。」


や「テリーは自分のギター触らせてもくれない。」


て「んっんん。私のはパパからの借り物だから。」


こ「本当にスイートティアーズ辞めちゃったんですね。」


て「そだよん♪」


こ「今のバンドの名前は?」


や「・・・・・・。」


て「・・・。」

 「八重バンド。」


け「八重バンド。」


や「ちょっと!待って、やめてよ。それ!」


て「良いじゃん、八重バンド。実際そうなんだし。」


や「待って、ヤダそんなの。」


け「じゃあ何かあるの?」


や「ろ、ロージー。」


け「何だそれ。」


て「誰よ?」


や「ネットの動画でピョンピョン跳ねてたのよ。」


け「ああ、あの子か。ロージーってんだ、あの子。」


て「見た事あるんだ?」


け「うん。カワイイっすよ。」


て「じゃあそれで。ロージーで。」


こ「そんなイージーな。」


け「上手いねコトコちゃん。」


こ「いや、違いますから。本当にそんな安直にバンド名付けるんですか?」


て「うん。八重が言うから。」


こ「八重センパイ・・・ですか。」


や「?」


こ「じゃあYOUたち、今日からロージーで。」


け「ホント、上手いね。」


登場人物

て:大石照代 おおいし てるよ。浜港(はまみなと)女子学園 高等部3年生。八重の幼馴染で同中の先輩。

小さい頃からあだ名はテリー。父親がテレキャスマニアで娘をテリーと呼びたいから照代と名付けた。

ロージーではドラム担当。


こ:九重琴音 ここのえ ことね。浜港女子学園 高等部1年生。アニメ、マンガ、ラノベオタク。


や:門仲八重 もんなか やえ。県立湘渶(しょうえい)高等学校2年生。スイートティアーズの元ボーカル。高1の時クビにされた。


注釈:

「実は私も見た。」

八重、京子、高一の秋の学祭シーズンで二人は夏休み前にバンドを組み2か月ちょっとの時期。八重の話になにかと出てくる“テリー”は如何なる人物かと京子は授業をサボり見に行っている。その時テリーより興味をそそられたのがキーボードの松園冬子。テリーの暴走を物ともせずバンドをまとめ上げた手腕に感銘を受け、以来冬子には敬意を払っている。

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