京子、合流
や「ケリー!」
け「・・・」
や「ケリーってば!」
け「・・・門仲、私のことを呼んでいるのか?」
や「ケリーってあなたのあだ名でいいんでしょ?」
け「いや、陰口でそう呼ばれてるらしい。」
や「陰口?なんで?イジメ?」
け「いや、私をイジメられる奴はいない。」
や「おお。強そう。」
け「ん、でもまあハッキリそう呼ばれると良いかもしれない。」
「よし、私のことはケリーでいいぞ。」
や「ふうん、まあ、いいや。で、私とバンドやろうよ。」
け「突然だな。いやだ、メンドくさい。」
や「うーん、言うと思った。気持ちは分かる。でも私とバンドやろう。」
け「やだよ。大体、何で私なんだよ?私と門仲接点無いじゃん。」
や「まーちゃんがピアノ出来る人は何でも出来るって言ってて、ケリー、ピアノ出来るでしょ?」
「で、トーコちゃんにも前にケリーの事聞かれたから。トーコちゃんが気にする人ならスゴ腕かなって。」
け「スゴ腕って。」
「まーちゃんとかトーコちゃんって誰よ?」
や「まーちゃんは私ん家のお隣さんで私のギターの先生でバンド仲間。」
け「門仲はギターか。」
や「トーコちゃんは前のバンド仲間で松園冬子って言うの。」
け「松園冬子?・・・“お嬢様”か。」
や「知ってるの?」
け「名前だけ。」
「で、門仲はお嬢様がスゴ腕と認める私と見合うウデを持っているのか?」
や「う、それは、」
「でもほら、私たち背が同じ位高いから並ぶと見た目が良いし。」
け「“ツインタワー”って言われるぞ?」
や「大丈夫。まーちゃんも私より高いからトリプルタワーだし。」
け「それは大丈夫になるのか?トライタワーじゃないのか?」
や「細かい。」
け「門仲は結構、雑な。」
「・・・そうか。まーちゃんは背が高いのか。」
や「そこに食いついた⁉︎」
け「門仲のバンド、見に行ってもいいぞ。」
や「う、まーちゃん狙いですか?」
け「いーやー?⤴︎門仲がどれ位弾けるのか見てみたいしー、門仲の先生がどんだけか見てみたいしー、私より背が高いか気になるしー、ルックスも気になるしー。」
や「興味津々じゃない。狙ってるじゃない。」
け「門仲の彼氏なの?」
や「、違うけど。」
け「じゃあイイじゃん。世の男共はエロOKのJKに興味あると思うぞ。まーちゃんもきっと喜ぶぞ。」
や「え、ケリーってそういう人なの?ホント、来なくていいです。」




