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災厄な彼女達その1
~数週間後~
トントントントントンッ
朝、まな板を叩く音で目がさめた。もうすぐ彼女がご飯を持ってくる。
入学してからわずか数日で僕には彼女ができていた。
~入学初日の放課後~
『一目惚れしました。』一言、帰り際にクラスメイトの彼女に言われた。
『実は僕も・・・』なんて言葉は言わなかった。
ただ『うん』と言った。
その日家に帰ってから嬉しさのあまり絶叫していた。『引きこもりだった俺に彼女ができるなんて!!』
こんなに都合がいいとだれもがいたずらを疑うものだが、ノリフミはそんなことカケラも思わなかった。
RINEには『明日放課後、隣町でデートしましょう』のメッセージが・・・
ノリフミ『ヨッシャーーーー』
まさかこの時、あんな事が起こるなんて知るよしもないノリフミであった。