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実は合格してました。
そんなわけで中学3年を全く学校に行かずに卒業した俺は家の中で完全な引きこもりになっていた。
このままでは人生が終わる。誰もがそう思っていたし俺が一番わかっていた。
でも幸せにはなれない人生なら、どうして努力する価値があるんだ?
母親も父親も子育ての失敗をお互いになすりつけ俺を腫れ物扱い。
親に諦められた子供は人生をあきらめるんだ。
でも、あいつらには絶対にわからないだろう。
そんなことを思いながら今日もカップラーメンに卵を入れたものをすすっていた。
バタッバタッバタッ
なんだうるさいな。
ドン!ドン!ドン!
『ノリフミ!ノリフミ!』
半年ぶりに名前を呼ばれた。
『なんだよ』
『受かってたんだよ。受かってた。』
『はあ?何に?』
『英雄学園に!!』