Vol.16 『素直に綴る』
《夕暮れに染る街並みとすれ違う人々に胸を温かくさせる。》
助動詞の話っす。難しいこと、専門的なことは書けないので、自分の気をつけている・つけようとしていることについてです。
簡単にいうなら、タイトル通りに素直に綴ろう――
〈夕暮に染まる街並みとすれ違う人々に胸が温かくなる。〉
無理して…、書き綴ってみて、よく誰かに何かに使いっぱしりさせていることがある。アレさせた、コレさせる、アレらをさせて、コレらをさせられました――なんて凄く多用している。気をつけても、読み直しても、ふとしたときに久々に目を通すとやらせてますね。
うん、なんのこっちゃ?と説明下手ですが、助動詞を使いすぎるとくどく見えるのだ。私個人の話ですが…
でも、考えると《を・が》――助詞の使い方でなろう作者さんらが好きだろう『読みやすさ』を手に入れられる。本当のところは知りませんが、「読みやすいって感想書かれると満足っしょ?」とちょいと喧嘩売ってみる。
けど、他人様の新着活動報告を漁っていたらば、「私の作品を読んで下さい」って書いてあるのを見て覗いてみたのです。そうしたら、変に回りくどく書くよりストレートに素直に書くことが一番なのだと思ったわけであります。
擬人化、比喩、それも含まれてるんでしょうけど…
《賑わう露天商、香ばしい匂いが次々と誘惑し、》
〈賑わう露天商、香ばしい匂いに次々と誘惑され、〉
《賑わう露天商、香ばしい匂いが“私を”次々と誘惑し、》
〈賑わう露天商、香ばしい匂いに“私は”次々と誘惑され、〉
……で、そんなこんなと考えたって、悩んだって、最終的に行きつく先は短いものである。
【露天商の賑わいと香ばしい匂いに誘われ、】
いらないものは排除すべし。
以上です。
('・ω・')
「――で、その作者さんの作品を読んで感想を書こうとしたんですけど、他の読者さんが事細かい指摘感想を数回ずらりと書かれてたんで、気が引けて書くのはやめました。
『創作がイヤになっちゃうんじゃないのか…』
と、見ているこちらが心配になるほどだった。
他の読者をブロックしてる――といいますか、書けなくさせているのは作者じゃなくて、同じ読者なのかもなぁ…なんて気をつけようと思いました」





