3話
戦闘シーンが難しい(ムムムッ)
そうと決まればさり気なくこの噂を広げなければいけないので、噂大好きの竹山に話をそれとなく降るそこから噂が広がるのはあっという間だった。あっちこっちで俺のことを話している。これで第一段階は完了だ、次にその噂の裏付けをするために由衣や義一と ギリギリ周りに聞こえる声でダンジョンの相談をする。方法は簡単だが効果てきめんだ。これで準備は整った、後は運に任せよう。
次の日の朝準備ができたのでダンジョンに潜るよう命令された、運命の分かれ道である。みんなが俺がダンジョンに潜ることを知っているのを見て国王は露骨にいやそうな顔をしていたので作戦は成功だろう。怖いけれどここは1ぱっつ国王をぎゃふんと言わせててやる‼という決意を胸にダンジョンへと向かった。
ダンジョンは意外と近くにあり国王も入口まで来ていた。ここで国王からの激励の言葉が入る。
「私は君に期待しているぜひ頑張ってくれ。」
と肩を叩かれたその瞬間国王の持っている指輪が怪しく光り目の前が暗くなり始めた、そして国王がいくつか言葉を発した後俺の意識は完全に途切れた。
ぽたぽたと顔の上に水が一定のリズムで落ちてくる、ボーっとする頭を気合で働かせどうなったかを思い出す。
「クソッ」
国王は確か最後にこう言ったのだ
「君には最下層に飛んでもらう、安心したまえ君の記憶を持った君にそっくりなオートマタがあるから君が死んだことにはならなよ。まっオートマタのほうが君より全然優秀だがな」
身代わりを用意しているとは考えていなかった、詰めが甘かったか。ここは国王の話が本当なら最下層になっているはずだ。ひじょーに不味い状況だ、俺生きて帰れるのかな?そう思うと急に怖くなって膝が震え始めた。
「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたく
ない」
俺は親に毎日死にそうになるほどの拷問を受けていたせいで、死への恐怖が体にしみこんでいる。だから死がちかずいて来ると発作のように出てきてしまうのだ。両親が交通事故で死んでからは祖母に引き取られたことで、大部ましにはなってきたが体にしみこんだものはなかなか消えない。
そうしていると、ドスドスという大きな足音が近ずいてくる、そして出てきたのは人間の3倍は身長があり、一つ目ではちきれんばかりの筋肉を持っているサイクロプスが出てきたのである。こいつには絶対に勝てないと本能がけたたましくサイレンを鳴らしている。恐ろしさのあまり意識が飛びそうになっていると反対側からコツコツと乾いた音が近ずいてくる。そのおとの正体は鎧だった、もう一度言うが鎧だ中身はないそれが身長に合わないほどの大剣を肩に担ぎ向かってくる。2体は俺のことなんか眼中にない様子で近ずいてくる。
一触即発な緊張状態が続く。そして先に動いたのは鎧だ、目では追いきれないスピードで動き大剣でサイクロプスを切り付ける、しかしサイクロプスは紙一重でよけ金属でできた重量感たっぷりの棍棒を振り下ろす。爆音とともに地面にクレーターができた。なんて馬鹿げた力だ、あんなの防ぎようがないだろ。しかし鎧はヒラリと軽やかによけ、ステップを踏んでサイクロプスを切り付けるそれを棍棒で受け止め力勝負になると徐々にサイクロプスが押し始める、力勝負では分が悪いと考えたのか後ろに飛びのいて、背後をとるように動きサイクロプスを翻弄している。力ではサイクロプス・速さでは鎧が勝っているようだ。闘いの余波が激しく意識を刈り取られそうになる。しかし気絶するわけには行けないので下唇を強く噛み何とか意識を保つ。そして遂に決着がつく、鎧がサイクロプスの真後ろを取り剣を深々と突き刺したのだ。サイクロプスの悲鳴が上がる。
「グオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーー」
地獄のような悲鳴を上げサイクロプスが膝をつく、しかし棍棒を横なぎに一閃最後の悪あがきで振るうそれが鎧に当たり鎧が壁に吹きき飛ばされた。そしてぐったりとして動く気配がない、サイクロプスも最後の力を出し切ったのかそのまま倒れてしまった。俺生き残ったのか?何もしなくても自滅してくれた奇跡だこれは神が俺に生きろと言っているのか!そうおもうとがぜんやる気が出てきた、ポジティブ精神発動だ!
しばらくしてもサイクロプスはピクリとも動かないので少し近ずいてみた。死んでる、目に生気がなくなり白く濁っている。そして何となく触ってみるとピコッという音がしてこんな声が頭の中に流れてきた
「完全吸収の発動条件が整いました完全吸収を使用しますかYES&NO」
これはスライムのスキルだ、いったい何が起きるのかは分からないが一旦やってみようと思い頭の中でYESを選択するすると
完全吸収を開始しますという声とともに今まで感じたことがないほどの激痛が体を走る、まるで全身を引きちぎられているような痛みだそして俺は意識を手放した。