第6話
突然聞いたことのないファンシーなメロディーが流れレニーがスマホらしき物を何処からともなく取り出して会話をし始めた。
「ええ、手続きは……そうですか。分かりましたではその様に致します。」
レニーが事務机の一番上の引き出しから布を取り出しておもむろに私に掛け
「先ほどまで異世界ソワーシンの転生者が999人でお客様が1000人目となられましたので、記念に先ほどのまでお客様は、転生異世界と性別の選択だけが可能でしたが両親の一般的職種が選択できるようになりました。」
掛けられた布には【祝!1000人目】と書かれてる。どっかの展示会の入場者記念かよ。まぁとにかく
「一般職があるってことは、もしかして王様とか姫とか貴族とか大祭司とかが特殊職業?」
レニーに尋ねると
「さすがお客様、その通りでございます。但し貴族は貴族でも没落貴族はほぼ一般職、場合によってはそれ以下でございますがね。」
とりあえずソワーシンの職について詳しく聞かないと
「レニーさんのオススメ職は?」
「そうですね。食物に困らなさそうな農家、手に職がつく鍛冶屋、薬剤師、洋裁店、冒険者などになりたいなら、下級騎士、魔法使い、破戒僧侶等、まぁこの辺りでしょうか。」
いろんな選択肢があるなと思ってると
「お客様の前世が尼なので、魔法使い、破戒僧侶あたりが将来的にも立身出世できる可能性があります。」
2沢になってるし、さぁどうしよう。