第2話
天使(仮)はその言葉を受けて
「お客様は、本来現世を平均寿命まで全うされる予定でしたが、地上にランダムに設置された絶対願望成就エリアにて希望が見事に叶えられました。」
衝撃的な事実をさらっと告げられた。
「死んでないのかよー、ってか何だよそのエリアそんなもん設置するなよー(怒)」
怒りの余りの事務机を引っくり返そうと両手で机をつかむが重くて上がらず疲れただけだった。
天使(仮)は事務的口調で
「このままですと現世にも来世にも行けませんので最近出来た制度が適用されます。まず今回の事務手続きを担当させていただきます事務天使ニレーと申します。」
うわー、人の気も知らないで淡々と進めやがると若干引きぎみに見てると天使のニレーが
「お客様、確認のためお名前と生年月日と性別を言っていだいて宜しいですか?」
半ばやけぎみに
「里村美智瑠、10月12日性別女」
ニレーは告げられた性別に
「資料の通り女性でしたか。外見と口調からもしかしたら男性ではと疑っていました。」
なにそれヒドい確かにたまに男性と間違われるが天使のくせにひどくねと考えていたら
「では改めて、前世の徳と現世の徳を合わせ来世の転生場所や家庭環境などに反映されます。前々世の徳は繰り越せませんのでご了承ください。」
携帯会社のパケ代かよと突っ込みたくなった。