優美と冷静
私の周りは劇的に変化した。何よりも、良夢ちゃんってこんな人だったかしら?という疑問。私の目の前には、優美に微笑みを浮かべて紅茶を飲む黒間さん。
前回までの黒間良夢とは全く違う。本当に黒間良夢なのだろうか?
「宮園様も、いかがですか?いい茶葉を仕入れました」
「あ、では。」勧められるままに、飲む。「美味しい」
「焦っても意味はないですよ、このまま。」え?と顔を上げたサラに僅かに微笑んで「焦らします」「じ、焦らす?」それにええ、と答えもう一口紅茶を飲むと、「このまま、私の周りに人を増やします。」「良夢ちゃんの周りに?」「ええ、正確には私と宮園様の周りにですよ」
「どうして」「まず、あちらは少々おバカさんらしく…私の存在を漸く気づきました。そこで、私の周りに人が多いとどう思うでしょうか?」
意味深に笑う彼女だが、サラは理解が遅れた。「今まで居なかったハズの人に勢力が集まる感じですよ」だから、姿をまるっきり変えたのかと漸くストンと理解できた。「なによりも、前回抗議してきた宮園様がいればまた、増すわけですよ。」その、気持ちが。
彼女、黒間良夢は冷静だ。今まで、本当の姿を晒さずに生活していた彼女は凄く冷静で、サラにはその冷静さが不思議だった。また、前回と同じようになってしまえばどうするのか、と考え込んでしまう。早く、色々と対処すれば、とか。
「大丈夫ですよ、あちらさんは焦りを露わにしていることでしょう。」
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「どうしてっ……消したはずなのよ?それに、あの子は一体誰なのっ?!」
優美な私より年下の女、前回のルートで私のしていることに気づいた彼女、宮園サラまでそばにいる。単なる、ライバルキャラには思えない。
「………ふ、ふふっ。……」でも、私のセカイよ。私がヒロインなんだもの!
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