出会い
何度も繰り返される一年間。
それを、終わらせると決めた宮園サラは動き出した。
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「あの、転校生?なんか、不思議だよね」
「えー、違うよ!不自然!」
ポロッと零したサラの言葉によって、サラの友人は口々に話し出す。『あの子、たったの数ヶ月で王子と仲良くなったんだね』
サラの言う、王子とはこの学園随一の御曹司、葉山透。人間嫌いで有名な彼と喋れる人物は数少ない。サラでさえも、一言二言程しか会話出来ないのだが、彼女はそんな壁を乗り越え笑みを湛えつつ会話をしている姿が見えたのだ。
「私、なんでかなー既視感?ていうの、が何度もあるんだよ」
「確かに~でも、私あの子が色んなイケメンを隣に侍らしている気がするんだよね。あれ?この前は、あの人じゃなかったけ?って」
サラは友人たちの言葉により、私だけじゃなかったんだと心が温かくなった。私は、ひとりぼっちじゃない。まだ、全てを知るのはきっと私だけ。でも、薄々感じているのだろう。そう思い、サラは彼女達に話すことに決めた。
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それから、サラは着々と仲間を増やした。既視感や違和感を感じる者、信頼のできる人たちに何度も何度も真実を告げ打破しようと持ちかける。
そんな折、サラは思わず振り返ってしまった人物に出会う。
卒業式まで残り数日、本来の学校なら三学年はなかなか登校しないのだろうがこの学園はみっちりと登校しなければならない。かといって授業があるわけでもないため、自由に他学年が授業の合間もウロウロと学園内を歩いた。これで、最後にすると決めた。そして、私はこの学園とさよならするのだからとしんみりと見て回る。
明らかに、一学年のリボンタイをつけた地味な少女。真っ黒なストレートの髪、上側だけしばって残りは背へと流し小さな顔には青いフレームの眼鏡。スカート丈は長く、かなり地味な少女だが思わず振り返ってその少女を追いかける。
「あなた、……不思議ね」
「…?ああ、宮園様。ごきげんよう」
小さくお辞儀するとそそくさと行こうとする彼女に待ったをかけ、「授業はどうしたの?」
「そろそろ、飽きてしまいました。」
「え?」
授業が飽きた?いや、彼女が飽きているのはもっと違うことのような気がした。
「終わらせるのでしょう?宮園様」
「ど…どういうことかしら?」「さあ、それは……お考えください。私は、黒間良夢です。どうぞ、お見知りおきを」
踵を返し彼女は颯爽と歩き去ってゆく。その背をずっと見つめていた。
明くる日、彼女に会いに一学年を訪ねたが彼女は居らずただ騒動の中心になってしまう。しかし、彼女の背を見つけ駆け出す。
「黒間良夢さんっ!」「………なんでしょう?宮園様」
「あなた、も気づいているんでしょう?」
その言葉で、彼女はそっと目を細め微笑んだ。
「ええ、もちろんですわ」
「………いつから?」「秘密です、」
場所を変えましょう、彼女にそう言われその場を離れた。
「彼女の目的は、どうでもいいことです。」
きっぱりと黒間良夢は言う。「どうでもいいことって…」
「ええ、私には興味がなかったですから」
「そんな…」
「ですが、そろそろ飽きてしまいました…」
彼女は、目を細めある一点を見やった。
「………あ、あの子…」サラがそう呟くとクスリと笑んだ黒間良夢。「手を貸しますわ、宮園様」
こうして、宮園サラと黒間良夢は手を結んだ。
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