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魔女は笑む。  作者: 薄雀
13/15

終結

サラは漸く、終わったのだと実感した。良夢曰わく、この一年間は40回も繰り返されていたループが終わりを告げたのだ。何よりも、学園の雰囲気が変わった。「漸く、ループから逃れたんだ」本来の私の人生が進み出すのだと思えば嬉しさが込み上げる。私だけじゃない、みんなの人生も。



****


泣き崩れている、平凡な印象を受ける少女に良夢は続ける。「あなた、これからどうするの?」すると、顔を上げてしゃくりをあげながら…「私…とんでもないことをしてた……償えるかなぁ、みんなの人生を無駄にしてた…」代償を知った彼女は罪に気づき懺悔する。「アナタが望なら」


──サラ?「サラってば、どうしちゃったの?ぼんやりしちゃって!」ハッとして気づけば友人が顔をのぞきこんでいた。「あ、ごめん」「先行っちゃうよー!」痺れを切らして友人は先に行ってしまう。「あ、まって…」どうしてか足が進まない。ふぅとため息をつく、今日はぼんやりとしてしまうなぁと考える。

「すまないが、そこの君」突然声をかけられて驚き振り返る。「えっと……」白、と表せる麗しい男性がそこにはたっていた。「ラム…ラムリートを知らないかい?」「…えっと」彼のコトを私は知らないが知ってる。矛盾しているのは分かっているが、知ってるというより知らされたが正しい。昨日、良夢によって知らされたのだ。「知りません」きっぱりと答えると、彼は残念そうに「そうか、仕方無いね」と去ってゆく。「……見逃してくれた?」彼は気づいてる、私がそのラムリートという人を本当は知ってることを。


『宮園様、白が似合う男に会っても知らぬ存ぜぬを通してくださいね。それと、彼は一応高貴な人間ですから』そう告げた彼女に反応した少女は「もしかして、あの人?とっても麗しい人」その言葉に嫌悪感を表した彼女の顔が初めてのことで驚いた。彼が去った後、脱力してしまい座り込む。「はぁ」緊張した、なによりも…ラムリート、と彼は言っていた。………本名はそれなんだろうか?知りたいな、良夢ちゃんのこと。



「にゃおん、」黒猫は私を誘うように尾をひらひらとふる。「黯ちゃん、」私は迷うことなく、追いかける。向かう先は分かってる、屋上だ。



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