第三話
(おねーちゃんっ。 みーつけたぁ!)
(あ、見つかっちゃった。次はあきとの番だよ?)
(うん!)
弟のあきと。
…あの日もこんな会話をして、2人で手をつないで帰っただろう。
あの爆発がなければ
ペシ
ペシペシ
ペシペシペシ
頬を何かが強烈ピンタをかましていた。
感覚はかゆいだけであるが
「おきてる?」
「…起きてますが」
起きても居る。青い生物。
「…なんかよくわかってないようだから説明してあげよう」
「もう一度寝たら消えるかな」
柊がもう一度ねようとすると大声でその生物は叫んだ。
「あああっウェルト!たすけて!」
空中でバタバタしていると雷が起きてヒトが現れる。
「何、ハネダ」
空がピリピリしている
「もう、こう説明って苦手なんだよ。後任せた」
そういった生物は…
「サンダート…」
何故か柊はそこ言葉が浮かんだ。
「君もその名で呼ぶのか」
まあいいやと言えばサンダートは手を前にだす
「まあ、あれよ俺とこいつハネダ…いや、ウィンディーネは同族なんだ」
そういってウィンディーネと呼ばれた青い生物はまだプカプカと浮かんでいた。
「俺はアキトと契約してるから他の人間にも見える。…ちなみに契約前は俺もこんな光だったんだ。こっちで姿を保てるのも、主と認めた人がいないといけない」
柊はじっと話を聞いていたがやっと口を開いた
「話をきいていると私になにかしらの力があるとしか気こえないのだけど」
サンダートは目を開いて見つめる
「1つ、力がない者は契約前の俺ら種族が見れない。声も聞こえない」
そういって手を柊の手と合わせる。
「今柊、君には僕が触っているって感覚があるだろう。それは力が君にあるからだ。後思った事が2つ。君は異世界の人間…でも、異世界というかこの世界の平行世界…な所かな? 後僕等が見えてるからこの世界でのちからがあることは確かだ」
サンダートはそういうと近くに浮かんでたウィンディーネもびっくりしている。
「えっここに迷い込むなんて自殺者か…「やめとけ」」
言葉を止めさせると柊を見つめる。
「ここで暮らすには働くしかない。 働くにしても力がないものには居場所は無い所だからな」
そして手をとんっとたたくと青い光っぽい生物を鷲掴みにして柊の前にだす
「ぐはっ…くる…し」
「こいつと契約すれば、ある程度は力の制御ができる。 お前の中に力はあるのは確実だ。問題はそれをどう操るかだ」
柊は恐る恐る手を前にだすとサンダートは生物を手のひらに載せる
ぱぁんと光が弾ける音がすると手のひらにはミニサイズの青いのがいた。
「ゲホ…げ‥ ゴホン。 やっと顔が見れたようだね」
「君がウィンディーネ…」
「そうだよ。守護するのは風。または個人的に電車とか飛行機好きだから転送可能」
そういって右手を出しているウィンディーネ
「あ、柊そういえば君杖は」
サンダートが忘れていたと言ってきたが杖?
「…?」
「その様子だと知らないみたいだね」
手をぽんと叩くとドコからか杖が現れる
「魔法使いの道具だよね。杖 ここの生徒も教師も杖は必須。 …俺ら種族もね。 まあ、ウィンディーネ疲れるかもだけど新規作成で契約すれば?」
柊は無視の状況で話をすすめるふたり
「新規ねー。生成はいるからこっちの魔力めっちゃ削られるからしばらく表出られないよ?」
「だったらその間はトカゼを向かわせるよ。多分暇してるし」
「それならいいかな柊だっけ、媒体は何にする?」
ウィンディーネはさっさと決めたいのは話を飛ばす‥飛ばす。
「ウィンディーネ、話飛ばしすぎ。 初心者で態様してないとダメだよ」
サンダートはそういうとどっかからか冊子を出した。
「はい、これ【初心者にもわかるまほうの初め方】でこっちは【初心者との接し方と新規契約の仕方】」
「お前…めんどくさがったな」
ウィンディーネは冊子をサンダートに投げつけた
柊はその冊子をパラパラをみている
「柊はどうする?別に契約したほうがこの世界には馴染みやすいと思うけど」
そういえばサンダートはウィンディーネの首根っこを捕まえてもう一度柊の前におく。
「契約は簡単だ。柊がウィンディーネの種族名を読んで誓いの言葉を立てればいい。」
そういえば柊は静かに答える。
「うぃ… ハネダ」
ふと光の塊が笑ったような気がした
「我を呼ぶ者よ、我と誓いを立てし者、名を名乗り誓いを述べよ」
サンダートは近くの壁によっかかりその様子を見守る
「ハネダ、私はあなたと誓いをたてるよ」
そういえばウィンディーネの光が弾けその姿がはっきりとしてくる。
「初心者なら扱い易い杖タイプだよね。」
そういうとウィンディーネの光が杖のような形になり柊の前に現れ堕ちる
「契約完了」
そういうとぼふんっという音をたててウィンディーネは姿を消した。
「え!?」
柊はびっくりしてベットの上で立ち上がった。
「あ、大丈夫だから」
その様子を伺ってたサンダートがよってきて右手をだしてくる。
「おいで、フーディン」
そういうと手の上には小人サイズのひとがいた。
「こいつは俺等の仲間の一人、フーディン主に忘れられてるかわいそうな子なんだよね。主からも活動ギリギリの力しか分けてくれないからこいつはいつも小人サイズで活動してるのさ」
そういえばフーディンは手の上から飛び立ち柊の肩に乗る。
「はねだんが復活するまで俺が守れる限りまもるからね」
「ちなみに僕等種族はサンダート、ウィンディーネ、フーディン、ノームの四人がいるんだ。ノームはあんまり出てこないから会えるかワカラナイけどね」
そういってると扉がノックされアキトが入ってきた
「アキト!」
「ウェルト、お前居ないと思えばココに居たのか。」
ため息をつきながら近寄ってくるアキト
「アレ、君フーディンを従えたの?」
フーディンを見ながらアキトはいうと柊がなんと言っていいのかわからず困っていた
「違うよ、ウィンディーネと契約したんだけどウィンディーネの力の大体を契約で使っちゃったから復活するまでのおもりがフーディンがしてるの。」
「そうなんだよ!」
フーディンもアキトの前で飛びながら訴えていた
「そうなんだね、柊だっけ、君住む場所あるの?」
「ないです」
そういえばサンダートはアキトに耳打ちをしていた
「ああ、異世界から来たのか、なら居場所も仕事もないとダメか」
そう言って考えながらサンダートのフーディンを見つめる
「ウェ…、サンダート」
「いいよ、この子の前でも」
「分かった、ウェルト、この子の魔力値もあるが原石状況と…」
「うん、磨けば結構使えると思うよ」
「なら仕事は僕のアシスタント…なんてどうかな」
「いいんじゃない?そのほうが俺も近くに居られるし、危ない時は助けられる」
サンダートはそういえばアキトは柊の前に来て目線をおんなじにして言った
「僕のナマエは…知ってるかもしれないけどアキト=フェルダンこの学院の教師してるんだ、担当教科は色々あるけど主なのは攻撃魔法と召喚魔法」
「よろしくおねがいします、アキトさん?」
「アキトでいいよ、それで異世界から来たし、住処も仕事もないとこの世界では暮らせない、住処を得るにも食事をするにも金が必要だ。そこで僕のアシスタントでもしてみないか?」
アキトはそういうと柊の返答を待つ。
「アキト、私はまほうの使い方がわからない」
そう聞くとアキトはすこし笑いながら懐から黄色い杖をだす、そしてベットの上に落ちている青い杖を拾い青い杖は柊に渡す。
「この杖はいざっていう時以外は出さないようにね。コレは契約したウィンディーネの力を使うときに使うものだから。」
そういって黄色い杖を降れば小さな雷が現れる
「あ」
「僕が契約したのは雷の使い手だから雷の術が出るんだ。」
そういって雷を止めるとサンダートから大きなため息がでた
「無駄使い禁止ー」
「ハハっ、こうやってサンダートの力が杖越しに使えるわけであって、サンダートの能力以上は使えない。後、力の最大限まで使うとサンダートが死んでしまうからあんまり使わないようにね。」
「し、死ぬ?」
「でも大丈夫だよ、僕等が従えてる種族は種族達の一番上、ある意味王族みたいなのだから死ぬほどの力だとこの世界を3回は焼けるほどの力だから」
「さっ!?」
びっくりした柊はサンダートを見る
「さすがにそんな力を使おうとしたら俺がこっちに現れるけどな。」
「ああ、その時は頼むよ」
柊はその言葉を聞きながら外を見ると夕暮れであって今の時間が夕方なのが分かった