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はじめに。
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この町は今さっきまではすごく栄えてた町だった。
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笑い声が絶えない。緑が多い中世ヨーロッパ風の街だった。
私は弟のあきととかくれんぼをしていたのだ。
そう、今さっきまでは
「はーち きゅー じゅー! さがすよ!」
弟の声が聞こえる
姉の私、柊は地下室にこもった。
ワクワクしながらまだかまだかと近寄ってくる足音に耳を済ませる。
ここ、地下室は子どもたちの遊び場になっていて大人たちはあまりコない場所だ。
今この地下室には柊を合わせて5人いた。
外から一つの声がする。
「あれは…なんだ!?」
次の途端大きな爆音と熱気。
びっくりした柊は扉の隙間から来た風で飛ばされてしまう。
後ろにいた人が飛んだ柊をキャッチした
「え、何があったの?!」
急いで扉に向かい、開けるがさっきの熱気のせいで扉が変形して開かなかった。
そこにいた人全員で体当たりをして扉を開くと…、そこには破壊し尽くした町があった。