プロローグ
どうも。
東方望叶紀伝作者、雪の変人です。
新作、として書き始める今作。メインは現代です。幻想入り要素を入れるかは後ほど決めていきますので悪しからず。
ではプロローグ。簡単な主人公とメインキャラ達の紹介。
スタート。
僕の名前は途之解登。
この春。僕は大学教授に就任した。
歳は19。飛び級だ。
なぜ飛び級をしたか。簡単だ。僕はより多くのことを知りたい。それならばどれだけ急いでも足りないくらいだ。しかし学生などという縛りにとらわれている場合ではない。そう考えたからだ。
ならばなぜ学者ではなく大学教授になったのか。それは…
「解登!おいてくよ!」
幼馴染である彼女『杉波明香』の存在だ。
彼女の親の言伝で「明香が社会に出るまで面倒を見てやって」とのこと。僕は彼女の親に頭が上がらないのでこの言伝を守るために大学教授になったのだ。なぜ頭が上がらないのか、これは聞かないでほしい。
「解登!解登ってば!」
「…分かった。すぐ行くよ。」
僕は彼女のあとを追うようにして坂を登る。そこに僕らが行く大学が姿を現す。
「あ、蓮子ちゃんだ!おーい!」
「ん~?あ、明香!おはよー!」
明香が後ろ姿を見て声を発する。反応したのは宇佐見蓮子。彼女はオカルトサークル『秘封倶楽部』のメンバー。かくいう僕は顧問であり明香もサークルのメンバーだ。
「あ、解登君もおはよう。」
「一応教授なんだ。途之教授、だろう。」
「歳は同じだしいいじゃない。」
と、礼儀が良くないのも彼女特徴だ。
「今、礼儀が良くないとか思ったでしょ。」
「鋭いね。そう思うなら直したほうがいいよ。じゃあ僕は僕の研究室に行くから。」
そうと言い残して、僕は研究室に向かう。
「あら、教授。遅かったですね。」
「どうやって入ったんだ君は…」
研究室の扉を開け、中に入ると一人の女性がいた。
「メリー、勝手に人の部屋には入らないと教わらなかったのかい?」
メリー。正式にはマエリベリー・ハーンというのが彼女の名前だ。彼女はなんというか神出鬼没で、大抵の朝は僕の研究室にきているみたいだ。そして秘封倶楽部のメンバーでもある。
「それくらい常識ですよ。でも、鍵をかけ忘れてたあなたも悪んじゃないかしら?」
「…そうだな。わかった、今回は不問にするから用がないなら出ていってもらおうか」
「…つれないですね。ではまた後ほど。」
そういって部屋から出ていくメリーを見送り、僕は部屋の椅子に腰掛ける。
「さて、今日の講義は…」
僕は、これから起こることについて、知るよしもなかった…。
さて、ここから、どのように話を展開させようか。
では、次回、お会いしましょう。
感想等ございましたら、どうぞよろしく。