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第3話「破れた誓約と、闇の使徒」
辺境の小国との「影なき盟約」が破棄されたという知らせが、王都に衝撃を走らせた。
かつての盟約は、双方が影織りの力を制御し、互いに干渉しないという厳格な取り決めだった。
それが破られた今、辺境の軍勢は影織りの禁忌の技を使い、王国に侵攻の兆しを見せる。
リュカはこの新たな危機に対し、内政と軍事の両面での対応を迫られる。
教会からは、新たに「闇の使徒」と呼ばれる謎の影織り使いが派遣され、王国の内部を揺るがす動きを見せる。
リュカとリディアは、真実を探るため辺境の情報網を駆使し、破れた誓約の裏に潜む陰謀の糸を解きほぐそうとする。
しかし、その先には想像を超える闇が待ち受けていた――。