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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
363/365

第363話 回想と追いかけっこ

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 ――思えば、ボクがYouTuberを始めたのは、『くるみゆべし』のファンだったからなんだよな。 


 何やらパパさんが、コーヒー片手にボーっと何か考えている。

 こういう時は邪魔せず、傍でジっとしているのが利口な犬ってもんだ。

 オレはアキレスを咥えると、パパさんの傍で伏せった。


 ――あのチャンネルを見たから、うちの『みたらし』もスターになれるんじゃないかって思ったんだけど、現実はそんなに甘いもんじゃなかった。一年経ったけど、思ったようにはいかなかったな。


 パパさんがオレの背中を撫でる。

 うんうん、苦しゅうない。


 ――でも、再生回数も収入もまだまだだけど、心は幸せになった気はする。生まれてくる赤ちゃんの為にも、頑張らないとな。


 などとパパさんが考えているとき、オレは自分のしっぽを追いかけていた。

 左回りで必死に追うも、これがなかなか追いつけないんだ。

 このオレを置いてけぼりにする程の速さ、半端ないぜ。

 ……なんの話だっけ?


 どんまい、パパさん。

 そしてオレはいつか必ずこのしっぽに追いついてやるぜ!

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