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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
345/365

第345話 ずんだ

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 ――『ずんだ』!


 ママさんと散歩で公園に行くと、どっかで聞いたような声がした。

 見ると、オレより遥かに大きな、茶色の秋田犬がいた。

 だが、飼い主のオバサンをどっかで見たことがある。

 オレはそっちに寄って行った。


 ――ちょっと『みたらし』、どこ行くの?


 ママさんとオバサンの目が合う。


 ――あらあなた、お風呂で助けてくれた……。

 ――あぁ! お元気そうで! ってあれ? 新しくワンちゃん飼うことにしたんですか?

 

 ずいぶん大人しい犬だ。

 オレが近寄っても、うんともすんとも言わない。

 

 ――えぇ、そうなの。やっぱりね、また犬を飼いたいなって思って保護犬の譲渡会に参加したの。先代に性格が似ている子を選んだから、また名前を『ずんだ』にしてね。

 ――そうだったんですか。素敵ですね。


 ママさんとオバサンが喋っているのを、オレと新生『ずんだ』が並んで見守る。

 よろしくな、『ずんだ』。きっと大切にしてくれるよ。

 

 いい飼い主さんに引き取られて良かったな、『ずんだ』。

 今度また、一緒に遊ぼうぜ。

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