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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
324/365

第324話 電話

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 トゥルルルルルーー、トゥルルルルルーー。

 ――はいはい、ちょっと待ってね。


 家の固定電話が鳴っていると、ママさんが慌てて駆けてきた。


 ――はい、イガラシ……、あぁ、なんだお母さん、どうしたの?


 どうやら相手はママさんの実家らしい。

 何やらママさんが話している。

 と。


『ワンワンワンワン! ワンワンワンワン!』


 突如発せられた激しい犬の吠え声が、電話のこっち側にまで聞こえてくる。

 何というか……やかましい。


 ――ちょっと何? 聞こえない! 誰か来たの? 『しらたま』、吠えないの! え? 母さん、今何て言ったの?


『ワンワンワンワン! ワンワンワンワン!』


 そっか。そういえば『しらたま』は誰か家に来ると吠えてたな。……にしてもうるさいなぁ。電話越しでも聞こえるって、どんだけボリューム大きいんだよ。


 ――いや、だから! ちょっと『しらたま』、うるさい! なんて?


 ママさんはしばらく喋ってたが、結局諦めたらしく、電話を切ってしまった。

 はて。何の要件だったんだろうね。 


 どんまい、ママさん。

 そして、『しらたま』、うるさい。

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