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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
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第317話 シーサー

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 『ごまだんご』と別れた後、しばらく行ってオレはちょっと立ち止まった。

 この先の家の前に、でっかいラブラドールレトリバーがいるはずだ。

 覚悟を決めて歩くと、案の定いやがった。


 ワンワン! ワンワン!

 

 ふっふっふ。吠えてやったぜ、パパさんの股の間から。

 これでオレたちに襲い掛かってくることは無いはず。

 だが、パパさんは苦笑しつつ、気にも留めず、リードを持ったまま歩いている。

 パパさんが噛まれる可能性だってあったんだぞ? 感謝して欲しいもんだ。


 ところが、ふと空を見上げてオレは最大級にビックリした。

 左右の門の上にワンコが二匹、乗ってる!!

 オレは急いでパパさんの後ろに行くと、また、股の下から吠えてやった。


 ウゥゥゥゥゥゥゥ、ワンワンワンワン!


 ――あぁ、シーサーだ。ラブラドールの置物に続いて、シーサーの置物も置くようにしたんだな、この家。


 どうだ、思い知ったか、オレの吠え力! パパさんの手前だ。この程度で許しといてやる。ありがたく思うんだな! 


 ――おい『みたらし』、ぶるぶる震えてどうした。さ、行くぞ?


 やってやったぞ、パパさん。

 そして今日もオレは胸を張って歩く。

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