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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
305/365

第305話 肩透かし

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 ――お! 今歩いてた二人組の女性、こっちに来るっぽくない?

 ――え? やだ。宗教の人たちかしら。荷物を家に運び入れているときに声掛けられると面倒だから、さっさと家に入っちゃいましょ!

 ――オーケー、任せて!


 パパさんは車をガレージに入れると、急いで買い物の荷物を玄関に運んだ。

 オレも慌てて玄関の内側に入る。

 あとは、居留守を装って知らんぷりしてやり過ごせば、回避成功だ。


 オレは戦闘態勢になって、部屋中を駆け回った。

 いつでも出れるからね、オレ!

 ――ちょっと『みたらし』、静かにして!

 あやや、怒られちゃった。


 ところが。

 五分待っても十分待っても、さっきの女性たちは一向に家を訪ねて来なかった。

 インターホンのモニター越しに外の様子を眺めてみるも、それっぽい姿は見えない。

 結局この日、女性たちは家には来なかった。


 何だったんだろうね、パパさんママさん。

 そして今日は、肩透かしを食らったからか、微妙な空気の一日っぽいぞ。

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