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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
303/365

第303話 左右を挟まれて

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 今日はパパさんママさんと車でお出かけだ。

 といっても、どこか遠出するわけでは無い。

 近所への買い物に連れてって貰っているだけだ。


 ワンワンワン!

 ワンワンワンワン!


 ん? 前の方で犬同士、言い争う声がするな。


 前を見ると、ほんの数台前。片側二車線の道路で、隣り合った車に犬が乗っているようで、しきりに吠え合っている。

 窓を閉めているにも関わらず声がここまで届いてくるってことは、相当激しく吠え合っているってことだ。


 ――あぁいう風に車に乗ってて吠えられると大変だろうな、お互い。

 ――そうね。『みたらし』があんまり吠えない子で助かったわ。


 まぁね。オレ、喧嘩とかしないもん。


 と、前方の信号が赤になって、右車線を走行するうちの車が止まる。

 さっきまで右車線にいた、吠える犬を乗せた車が右折するのか、一番右の車線に行った。


 状況を整理しよう。

 この車は右車線で停止中。

 真左にさっきまで左の車線にいた吠え犬の車。

 そしてすぐ真右は、さっきまで右車線にいて、右折用レーンに入った吠え犬の車。

 つまりどういうことかというと、吠え犬同士の間に、挟まれてしまった構図だ。


 ワンワンワンワン!

 ワンワンワンワンワン!


 オレ、関係無いのにー!


 どんまい、オレ。

 そしてオレ、吠えられるの苦手なんだよね。

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