表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
234/365

第234話 押し売り

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 ピンポーン。


 パパさんがインターホンに出ると、スーツ姿の若い男性が口をパクパクしている。

 いや、外の音、聞こえてるよ? 絶対喋ってるフリしてるでしょ。そうやって、ドアを開けさせようと? バレてるって。


 ――何だろ。故障かな? しょうがないなぁ。

 ちょ、ダメだよ、パパさん! フリだってば!


 あぁあぁ。パパさん素直だから、ドア開けちゃったよ。

 ドアが開いた瞬間、ドアを閉められないようにする為か、男性が隙間に足を突っ込んできた。


 ガシャっ!


 でもチェーンに阻まれて、入れられたのは足だけだ。

 パパさん、ぐっじょーぶ!


 ――あの、市役所の方から来たんですけど、重要なお話がございまして……。

 ――何です?

 ――話をするにも、開けて頂かないと、話ができないといいますか。

 ――開いてるじゃないですか。何ですか?

 ――いやぁ、キチンと面と向かってですねぇ。なにせ重要なお話ですので……。 

 ――『みたらし』。


 ワンワンワンワン!

 

 オレが外にまで聞こえる大声で吠えてやると、さすがにマズいと思ったのか、男性は悔しそうな顔をして逃げていった。


 いいね、パパさん。

 そして、こういう時は、どんどんオレに頼るがいい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ