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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
220/365

第220話 福袋

 オレの名前は『みたらし』。

 三歳の柴犬だ。


 どこかに出かけていたパパさんが、でっかい袋を持って帰ってきた。

 いやもぅ、見るからに中身パンパンで重そうな紙袋なんだ、これが。

 そんでもって、それを持ったパパさんの嬉しそうな顔ときたら。


 ――ただいま、『みたらし』。今ちょっと忙しいんだ。また後でな。


 パパさんはオレをワシャワシャ撫でると、そのまま秘密部屋に直行した。

 オレも一緒に秘密部屋に行って、外で伏せをする。


 ――なんだ、お前もこの中身が気になるのか? ふっふっふ。これはな、雑貨屋さんで買った福袋だ。『キャロットちゃんセット』だってさ! 何が入ってるだろうな。さぁこい!


 そう言ってパパさんが袋から勢いよく取り出したものは……ニンジンのぬいぐるみだった。

 パパさんは続いて、貯金箱、置時計、トランプ、クッションと、ニンジングッズを袋から出しまくり、やがて袋を逆さまにして中身が空になったのを確認すると……ガックリ頭を下げ、しくしく泣きだした。


 ――ボクのプリティキャロットちゃんが……。


 上手い商売するなぁ。


 どんまい、パパさん。

 そして……まぁなんだ、そんなこともあるさ。

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