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第184話 ワンプロ
オレの名前は『みたらし』。
三歳の柴犬だ。
オレとパパさんが散歩途中寄った公園で、豆柴の『もなか』が、オレの知らないよその犬とワンプロをして遊んでいた。
元気だなぁ、二匹とも。
――あ、『もなか』ちゃんのパパさん、ママさん。先日はどうも。
――『みたらし』ちゃんのパパさん。こちらこそ、どうもどうも。
あぁ。そういえば先日、うちのリビングを占拠してたカリカリの大袋を『もなか』ン家に引き取って貰ったんだっけな。
――『みたらし』ちゃんも、ワンプロ混ざります?
――どうする? 『みたらし』。やるか?
オレはその場に伏せて、大きなアクビをした。
――やらないみたいです。
――そのようですね。残念。
やーらないよー。だってオレもう大人だもん。
まったり見学してるー。
どんまい、パパさん。
そして今日もポカポカ、昼間は日差しが暖かい。