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第164話 うどんパーティ
オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
おじいちゃんが、近所のうどん屋さんから出前を取ってくれることになった。
麺は、とってもコシがあって、ゴキュゴキュしこしこ。
店主のお婆ちゃんがおつゆの配合を担当しているそうで、なんと、お店の誰もそれを再現することができないらしい。
そりゃ凄いな。
三十分くらいで出前のトラックが来た。
店員さんが大きくて年季の入った木製の箱を運んでくる。
箱の中には、つゆの入った徳利二本と、天ぷらの乗ったうどんのドンブリが四つ、そしてネギがこんもりと乗った小皿が、所狭しと並んでいた。
天ぷらは四つとも種類が違う。
どれを取るか、迷うところだな。
ママさんがオレに麺を千切ってくれた。
ほほぅ、これがおじいちゃん、おばあちゃんオススメのうどんか。
くっちゃくっちゃ。
う、うま、うま、美味いぞーー!!
ここのお店のお婆ちゃん、神だな!
美味いな、うどん。
そして今日も、いい天気だ。