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第14話 シャボン玉
オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
パパさんが、新しいオモチャを買ってきた。
シャボン玉というらしい。
右手にカメラを、左手にオモチャを構えるパパさん。
さてさて、オレを満足させられるかな？
なんだこれーーーーーー！
楽しーーーーーー！！
パパさんが持ったオモチャから、透明な虹色の玉が大量に勢いよく飛び出す。
がぶっ、がぶっ。
こんなに食べきれないぞ。
量が多すぎて……あれ？ 確かに食べてるはずなのに、食べてる感じがしないぞ。
なんで？ なんで？
パパさんが笑っている。
そうか。これは、早く食べないと無くなっちゃうものなんだな？
パパさん、もっとよこせーー！
パパさん、家に入ろうって。
十分撮影できたし、もう疲れたってさ。
いいや、ゆるさん。
まだまだ遊ぶんだ！
どんまい、パパさん。
そして今日も日が暮れる。
