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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
134/365

第134話 焼き芋

 オレの名前は『みたらし』。

 二歳の柴犬だ。


 オレは散歩中、いい匂いを嗅いだ。

 ふむ、こりゃ芋だな。

 どっかで芋を焼いているようだ。


 オレは勢いよく走り出した。

 リードを握りしめたパパさんが、慌てて追い掛けてくる。

 

 ここ!


 しばらく走って、オレは、ある家の前で立ち止まった。

 庭先で、住人のお爺さんが七輪をパタパタやっている。

 その上に乗る、三本の芋。  

 

 昔は落ち葉で焚き火なんてしてたそうだが、最近は街の条例で禁止されたらしい。

 だから外で芋を焼きたきゃ七輪で焼けって?

 風情も何もあったもんじゃない。

 ま、味に変わりは無いけどさ。


 オレはお座りして、シッポを振った。

 パパさんが慌ててリードを引っ張るが、オレは頑として動かない。

 芋を貰うまで、ぜーったい動かない!

 

 住人のお爺さんがオレに気付く。

 ワン!

 お爺さんが苦笑しながら、焼き立ての芋を千切って、オレのところに持ってきてくれた。


 上手い、上手い!


 パパさんがお爺さんに平謝りしているが、気にしない。

 上手いぞ、お爺さん。

 ワン!


 どんまい、パパさん。

 そしてオレの腹は、しっかり膨れたぞ!

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