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第122話 掃除機
オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
ガーーーーーーーー!
あぁ、もぅ、うるさい!
ワンワンワンワン!
パパさんが掃除機を掛けている。
この音、苦手なんだよ。
頭にガンガン来るんだ。
ウーー、ワンワンワンワン!
パパさんは構わず掃除機を掛ける。
まぁさ、散らかしたのオレだから、原因はオレにあるんだけどさ。
でも、うるさいんだもん。
掃除機、退治してやる!
ワンワンワンワン!
オレは掃除機に向かって吠え続けた。
気が付くと、掃除機はいなくなっていた。
床に散らかってたティシュと一緒に。
パパさんが呆れ顔でオレを見る。
散歩行くか? だって。
おぅ、行くぞ! 今日は長いコースだかんな!
良くやった、オレ。
そして今日も、散歩が捗る。