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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
121/365

第121話 ティシュ

オレの名前は『みたらし』。

二歳の柴犬だ。


ずっと気になっていたんだよな、それ。

オレはそれをジっと見た。

箱から、ピョンっと白いヒラヒラが飛び出している。

パパさんやママさんが、鼻をかんだり、汚れたとこを拭いたりするのに使ったりしているそれは、BOXティシュというモノらしい。


パパさんが席を外している(すき)に、オレはティシュを口で咥えて、ソーっと引っ張った。

その場にペっと吐き出す。


よしよし、ってあれ?

一枚取ったのに、まだBOXのてっぺんからティシュがピョンっと飛び出している。

そんな馬鹿な。

だって、確かにオレの目の前にあるぞ?


もう一度だ!

スー、ペっ。

ピョン。

そんなことって!

……よし、オレが退治してやる!



何度コレを繰り返したろうか。

ようやくオレは、『ピョンっ!』を倒すことができた。

オレの周り中、ティシュのカケラだらけになったが、ようやく退治した。

良くやった、オレ!


ふと気付くと、オレの真後ろでパパさんがワナワナ震えていた。

お、パパさん! オレ、ティシュを退治したぞ! 褒めて、褒めて!!


結果から言うと、オレは、戻ってきたパパさんにこっぴどく怒られた。


どんまい、オレ。

それでもオレは退治したんだ。

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