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YouTuber犬『みたらし』の日常  作者: 雪月風花
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第12話 氷

オレの名前は『みたらし』。

二歳の柴犬だ。


今日は暑いなぁ。

庭の木陰で涼んでいると、パパさんが小皿を持ってきた。

中に四角くて透明な物体が乗っている。

……なにこれ。


嗅いでみる。

臭いがしない。

なんだこれ。


舐めてみる。

冷たっ!


なんだこれ、なんだこれ!

面白ーーーーい!!


オレは夢中になって、それを舐めた。

パパさんがカメラを回しながら、それの名前を教えてくれた。

『氷』というらしい。


ガリッ、ガリッ。


あっという間に無くなってしまったので、オレは次を要求した。

いい画が撮れたからか、パパさんが追加で二個、持ってきてくれた。


なんと、二個ももらえるのか。

一個を口に入れながら、オレは考えた。

こんな美味しいものを、ここであっという間に終わらせてしまっていいのか?

いやいや、ここは一つ隠しておいて、後でまた齧ることにしよう。

オレは氷を一個、土に埋めた。



あれ? あれ? 無いぞ?

確かにここに埋めたはずなんだけど……。

え? 無いよ?


パパさんとママさんが揃ってオレを見て笑っている。

なんで?


ワン!


どんまい、オレ。

そして今日も日が暮れる。



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