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第119話 表彰式
オレの名前は『みたらし』。
二歳の柴犬だ。
ピンポーン。
お? 誰か来たよ?
オレはパパさんと一緒に玄関に行った。
玄関を開けると、そこにいたのは『ごまだんご』の飼い主のお婆ちゃんだった。
そこから怒涛のお礼攻撃だ。
先日、『ごまだんご』が長寿犬として町から表彰されたんだが、パパさんが表彰状に載る写真を撮ったんだ。
そのお礼に来た、ということらしい。
お婆ちゃん、わざわざ貰った表彰状を持ってきて見せてくれた。
あぁ、ホントだ。
表彰状に『ごまだんご』が印刷されてる。
町長さんにも会ったんだって。
ひとしきり、そんな話を長々と聞かされたんだが、なんと、オレにもお礼の品があった。
お婆ちゃんの焼いてくれたパンと……あの! 伝説の! オヤツだ!!
うぉぉぉぉぉぉっぉぉ!!
まぁ、何だよ。
言ってくれればいつでも写真撮影してやるからさ……パパさんがな!
遠慮すんな!
良かったな、オレ。
そして今日も伝説のオヤツが美味い。




