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変わらない日常

また今日がはじまる


父さんの部屋の扉が開いている


「……父さん…?」



いない


(珍しい…どこに行ったんだろう?)


一応ご飯の用意はしておく



「今日は何もないといいなあ……」


学校には行きたくない

でも父さんがせっかく学費を払って

行かせてくれてるんだから

頑張らなきゃ……


教室のドアを開けると

今日は机と椅子があった


(良かった……)


と思った瞬間


ドン!!!


机を蹴られた


「お前まだ学校来るのかよしつけーな」


「ご…ごめん…」


「お前見てるとイライラすんだよな」

「俺ストレスで死んじゃうんだけど」


「ごめん……」


「謝るくらいなら消えろ」


髪を掴まれそのまま床にねじ伏せられた


殴られてる間僕は

なんでこうなったのか考えたけど

きっとただただ目障りなんだろうな


でも大丈夫


我慢していればいつか終わるから


*********************


ボロボロにされたけど

クラスメイトも担任もみんな見て見ぬフリだった


でもバイトの店長は僕の顔を見て

顔をしかめた


「君さあ毎日喧嘩してるみたいだけど

そんな顔じゃお客さんの前に出せないよ」


「すいません……」


「……これ、今までの給料」


「え……?」


「そんなボロボロじゃ使えないからクビだよ!」


「すいません……」


新しい所探さなきゃ父さんに怒られる……


「ただいま……」


「おー帰ってきたかー

すまんが今から女が来るから

お前ちょっと1日どっか行ってくれ」


「え!?でも僕行く所なんて……」


「あ?父親の言う事が聞けねーのか?」


「ご……ごめん…でも…」


「お前は黙って俺の言う事聞いてりゃいいんだよ!!」


バシッ


頬に電気が走ったような衝撃があった


「父さ……」


僕はその瞬間


(あぁ…失敗した…父さんを怒らせてしまった)


怒らせてしまうともう止められない


*********************



「お、お前金持ってんじゃんラッキー」


「じゃ、女が来る前にそこから消えてろよ」


バタン


玄関のドアが閉まる


からだ中が痛い……


痛い体を持ち上げて

当てもなく歩く


足をひきずり


壁をつたうように



「痛い……」


ポツポツと雨が降り始めた


「痛いよ……」


殴られた場所よりも

もっともっと痛む所があった


涙が雨と一緒にポロポロ流れる


「胸が…痛い…」


「でも大丈夫……

もうすぐ1日が終わるから」


「そしたらまた朝になって……」


(朝に……なって……)



(また?)



「泣いてるの?」


ハッと後ろを見ると

全身黒の服を着てる

全然知らない女の子が立っていた


あわてて目をこする


「いや…これは雨で……」


「もし願い事がひとつ叶うならあなたなら何を願う?」


そう女の子が言った瞬間

周りが真っ白になった


「えっ?」


訳もわからず僕は

真っ白な世界にいた


さっきいた女の子もいない


『私の大切な人を助けて

そうしたら願い事なんでも叶えてあげる』


そうどこから聞こえた後

いつの間にか僕は


知らない森に居た


「これは……夢?」


何がなんだかわからなくて

僕は目の前が真っ暗になって



その場に倒れた



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