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エピローグ
ハア
ハア
ハア
逃げなきゃ
逃げなきゃ!!
なんでこんな事に…
この子だけは助けないと…
幼い娘を抱いて銃を持った人物から逃げ回っている
きっと私は助からない…
きっと……
私は殺される
ドン!!
「ぐぅっ」
ドサッ
撃たれた足から血が流れ出る
傷口がどんどん熱くなって
物凄い痛さを感じる
もう走れない
だけど娘は殺させない
「やっとこれで逃げれなくなったな」
敵が迫ってくる
「いや……」
じりじり迫ってくる相手から逃げようと
足をひきずる
「まだ逃げるつもりか?もう飽きちゃったんだよね〜」
カチャッ
銃口が額に当てられる
「お願い…この子だけは…」
きっと願っても神に祈っても
私は助からない
(誰か……誰か助けて)
そう強く強く願った
ドン!!!
(この子だけは…助けて…)
森に銃声が響き渡る
「ふふふ……」
「これですべては私のものだ」