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004

「ふふん! どうです私のナイスバディ!」


 確かに巨乳だしスタイルもいい。

 身長だって伸びて140程度から170ぐらいあリ、白くて長い美脚はチャイナドレスで強調されているが。



 「当然一時的なんだろ?」


 「とーぜんです!」


 言い切りやがった。

 そういきるとポンという軽快な音共にもとのちんちくりんに戻った。

 やっぱりかい!

 がっかり感でなげやりになりつつ。


 「まあいっか飯の支度するから家に入れよ」


 そして杏を家に上げた。

 両親は基本出張しているので家には俺しかいない。

 こいつを居候させても問題はない。


 ◇

 「美味しかったです! お腹いっぱいです!」


 「そうかいそりゃよかった。お前の話マジだったんだな何もハプニングの起こらないで、料理が出来たのは久しぶりだぜ」


 「むう! 疑ってたんですか! でももう効果切れるともうです!」


 「そうなのかっ!?」


 皿をかたずけようとしてバランスを崩す。

 こういう突発的なものは予感が来ない事もあるのだ。

 そしてTシャツに先ほど食べたナポリタンの汁がべったり。


 「本当についていないですね! 雲気さん! 私が洗うです!」


 「まて、家事の経験はあるのか?」


 「全くないです!」


 オイ。見え透いたフラグは止めろ。


 「流石に風呂の入れ方は分かるよな? 俺がやっとくからはいっちまえ、つーかキョンシーって湯に入れるのか?」


 「大丈夫です! 私は特別製です! 同族のように熱い湯につかると体が解けたりしません!」


 普通のキョンシーはお湯で解けるかよ……。


 「まぁいいか、先に入ってろ俺はお前が出てから入る」

 

 それから着替えて洗濯機に汚れた黒のTシャツを入れてスイッチオン。

 俺の私服の大半は黒一色。

 だって汚れが目立たない。

 それでも限界はすぐ来るので同じものは大量にストックしてある。

 そのため着替えてもほとんど同じTシャツだ。

 杏が風呂に入っている間にと。

 例の陰陽極運伝を開いた。

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